ものづくり補助金平成24年度長野県

高速度工具鋼の高度熱処理技術の試作開発

岡谷熱処理工業株式会社

この事例のポイント

  • 金型部品の耐久性と精度を高めるには母材の熱処理が必須だが、母材の均質化と高寿命を実現する高度な熱処理技術が求められていた。
  • 高速度工具鋼の母材を対象に、均質化と高寿命を実現する高度熱処理技術の試作開発を行った。
  • 高速度工具鋼の母材の均質化と高寿命化を実現する熱処理技術の試作を進め、母材の品質安定化、長寿命化、高精度化につながる最適な熱処理プロセスを確立した。

事業者のプロフィール

事業者名岡谷熱処理工業株式会社
所在地長野県 岡谷市
業種その他の製造業
技術分野熱処理
従業員数29人
資本金1,400万円
設立1961年

事業の背景

岡谷熱処理工業は1961年創業の金属熱処理・コーティング加工の会社で、社員30人ほどの職人集団である。熱処理では金属に歪みが生じるのが業界の常識とされていた。同社は2009年から信州大学や県の公設機関と産学官連携で歪み極小化の開発に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度金型部品の耐久性と精度を高めるには母材の熱処理が必須だが、母材の均質化と高寿命を実現する高度な熱処理技術が求められていた。
  • 生産能力熱処理により生じる歪みを小さくできず、A3サイズのプレス用金型では0.3〜0.4ミリの歪みが生じ、研磨・擦り調整などの仕上げ加工で調整する必要があった。

やったこと

高速度工具鋼の母材を対象に、均質化と高寿命を実現する高度熱処理技術の試作開発を行った。従来の文献には乏しかった熱処理プロセスの条件を検証し、母材の品質安定化、長寿命化、高精度化を実現する最適な熱処理プロセスを検討した。その結果、新しい成果を得て試作・開発の目論みはほぼ完了した。

新しい製品・サービス:歪み極小化技術「○○syori(G処理)」と、歪み極小化を自動で行う装置「アルフラット」。

事業の効果

高速度工具鋼の母材の均質化と高寿命化を実現する熱処理技術の試作を進め、母材の品質安定化、長寿命化、高精度化につながる最適な熱処理プロセスを確立した。熱処理の歪みを従来の約1/30まで抑える技術と装置の開発により、仕上げ加工の手間が大きく減った。また、この技術は第25回中小企業優秀技術・新製品賞を県内企業で唯一受賞するなど注目を集めた。

今後の展望

  • 目標:熱処理後の歪み(A3サイズ金型) 0.3ミリ→0.01ミリ
  • 目標:後工程が半日から2日ほどかかっていたものが数分から2時間に大幅に削減された

事業者の声

今は社内の雰囲気が変わった、とよく言われますよ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。