ものづくり補助金平成24年度長野県

新・生産管理システム開発・構築による国際競争力 強靭化 と 差別化 を実現

株式会社サワイ

この事例のポイント

  • 社内の生産管理がIT化されておらず、生産に関する情報を一元管理・共有しにくい状態だった。
  • 社内の生産情報を一元管理できる新たな生産管理システムの構築に着手した。
  • 社内で生産情報を一元管理し共有できるようになり、経営体質の強化につながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サワイ
所在地長野県 佐久市
業種金属製品製造業
技術分野金型
従業員数51人
資本金2,000万円
設立1952年

事業の背景

昭和27年に旋盤加工業として創業し、自動車部品や精密機械部品などを手がけてきた。リーマンショック以降は大型部品の受注をめざして設備投資を続け、県内最大規模の立形複合加工機などに1億円近くを投じた。円安を背景に工作機械・産業機械の主要部品の受注が好調で、北米・中国・インドネシア向けは前年比15〜20%増の実績が続いていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他社内の生産管理がIT化されておらず、生産に関する情報を一元管理・共有しにくい状態だった。
  • 販路・情報発信得意先に生産の進捗状況をタイムリーに示す仕組みがなく、競合他社との差別化が難しかった。
  • 納期・工程多品種少量生産に対応する生産リードタイムと原価に改善の余地があった。

やったこと

社内の生産情報を一元管理できる新たな生産管理システムの構築に着手した。社内情報を一本化するためのデータ収集を進めた。顧客が同社のホームページで検索すると、発注した案件が何%まで進捗しているかが分かる仕組みを作った。

事業の効果

社内で生産情報を一元管理し共有できるようになり、経営体質の強化につながった。顧客がホームページで案件の進捗率を確認できるようになり、利便性が向上した。この仕組みは競合他社との差別化となり、新規顧客開拓のツールや既存顧客へのサービス強化に役立っている。顧客からは導入を喜ぶ声が届いており、社内の納期意識の向上も期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    旋盤加工から始まり大型部品受注をめざし1億円近い設備投資を継続したとあり、過去の取組との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内最大規模の立形複合加工機など設備投資で中・大型部品の受注が好調とあるが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    生産進捗の見える化で納期意識を高める狙いは書かれているが、課題の数値化や高付加価値化の計画は読み取れない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員51人、社員平均年齢約35歳と記載があるが、補助事業を遂行する体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客が進捗を検索できる点は特徴として書かれているが、ニーズの裏付けやターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    データ収集を進めているとの記載はあるが、スケジュールや課題解決方法は読み取れない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    金属加工の高精度部品製造は一般的な分野であり、高付加価値化の具体的記述は少ない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    中・大型部品の受注増や国内ものづくりの重要性に触れるが、波及効果や雇用創出の記述は弱い。

  • 費用対効果2

    1億円近い設備投資と好調な受注の関連はうかがえるが、費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    顧客向け進捗検索というデジタル活用はあるが、サプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県佐久市の企業とあるが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は読み取れない。

事業者の声

「工作機械は日本のものづくりの一番の元。その部品を手がけることで我々の技術力も信頼も上がります。国内で力をつけ、日本のものづくりを大切にしていきたい」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。