ものづくり補助金平成24年度岐阜県

生産拡大・表面仕上げ美化事業

藤沢工業株式会社

成果生産性 100%→130%

この事例のポイント

  • 海外需要の拡大に対応するため、パイプ椅子の品質向上とコスト削減が求められていた。
  • パイプ椅子フレームに適したロボット溶接機を選定するため、ビードの外観、金属の溶け込みの良さ、スパッタ付着の少なさを基準に候補を絞った。
  • 生産性 100%→130%。新しいロボット溶接機の導入により、ビードの仕上がりが安定し、スパッタの付着も大幅に減って、当該製品の美観品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名藤沢工業株式会社
所在地岐阜県 岐阜市
業種家具・装備品製造業
技術分野位置決め
設立1953年

事業の背景

藤沢工業は1953年に溶接加工工場として創業し、1983年から折りたたみパイプ椅子の製造販売を始めた。1990年代に生産・仕入れの拠点を海外に移し、幅広い製品を扱うオフィス家具メーカーへと成長した。現在は国内大手オフィス家具メーカーへのOEM供給に加え、自社ブランド「TOKIO」の製品も展開しているが、主力のパイプ椅子は国内自社工場で一貫生産を維持している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度海外需要の拡大に対応するため、パイプ椅子の品質向上とコスト削減が求められていた。
  • 品質・精度溶接工程がボトルネックとなっていた。1脚あたり溶接箇所が18カ所にのぼる一方、既存のCOロボットでは溶接ビードの不良や仕上がりのばらつきが出やすかった。
  • 生産能力溶接後のスパッタ除去作業に多くの手間と時間を要していた。

やったこと

パイプ椅子フレームに適したロボット溶接機を選定するため、ビードの外観、金属の溶け込みの良さ、スパッタ付着の少なさを基準に候補を絞った。品質管理担当者と生産管理担当者がロボット溶接機メーカーの工場に出向き、フレームを試作した上で導入機種を決めた。機械は岐阜市日野の本社工場に設置し、OEM製品の高価格帯パイプ椅子で試作・検証を繰り返した。あわせて、フレームを180度回転させ2カ所のテーブルで溶接できる2軸回転治具を活用し、作業オペレーションの効率性と品質面を確認した。

新しい製品・サービス:ロボット溶接機を用いて製造するパイプ椅子(2014年9月から量産開始)

事業の効果

  • 生産性 100%→130%
  • 生産可能数 10,000台→14,000台
  • フレーム溶接工程の人員 2人→1人

新しいロボット溶接機の導入により、ビードの仕上がりが安定し、スパッタの付着も大幅に減って、当該製品の美観品質が向上した。スパッタ除去作業の時間と負担も軽減され、手待ちや滞留もなくなった。作業者はポジションに留まったまま、フレームの位置決めから溶接後の良・不良品の判定、振り分けまでを行えるようになり、溶接工程の人員は2人から1人に減った。生産可能数の増加で高品質な製品をタイムリーに供給でき、OEM元との信頼関係の深化にもつながった。

今後の展望

今後は本事業で得た技術的知見を他製品へ横展開したい考えである。品質とコストパフォーマンスに優れた意匠性の高いオリジナルパイプ椅子の企画開発に力を入れ、販路拡大と国内自社生産の維持・強化に努める方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。