ものづくり補助金平成24年度愛知県

“直感型”クレーンコントローラの操作情報管理システム構築

株式会社五合

この事例のポイント

  • 天井クレーンの操作中にヒヤリ・ハットが絶えず、誤操作で事故につながりかねない場面にも遭遇していた。
  • ボタンの操作情報とクレーンの移動情報を時間軸で記録する基板を開発した。
  • 開発したシステムにより、ZENの操作記録から危険動作がないかをチェックできるようになり、安全性が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社五合
所在地愛知県 春日井市
業種電気機械器具製造業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数10人
資本金2,500万円
設立2003年

事業の背景

株式会社五合は、電気機器メーカーに勤務していた小川宏二社長が34歳のときに起業したベンチャーで、塗装会社のコンサル業務から始まった。その後、塗料の開発者から事業を継承して、厨房機器や金属洋食器に塗装できる技術を確立し、商標「ゼロ・クリア」を付けた商品が取引先を増やした。現在では大手家電メーカーのステンレス洗濯槽にもゼロ・クリアの処理が施されている。日本クレーン協会の統計では、天井クレーンを含むクレーンの死傷者数は昭和48年の1万1953人から平成25年の1828人へ減少したものの、ゼロにはなっていない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他天井クレーンの操作中にヒヤリ・ハットが絶えず、誤操作で事故につながりかねない場面にも遭遇していた。
  • その他天井クレーンによる死亡災害は、クレーン全体の死亡災害件数の約半分を占めており、さらなる安全性向上が求められていた。
  • その他一般的なコントローラーは東西南北の4方向しか移動できず、間違った方向のボタンを押すおそれがあった。
  • 納期・工程既存製品のzenにはクレーンの操作履歴などの情報を管理する仕組みがなく、搬送経路や無駄な動きを把握できなかった。

やったこと

ボタンの操作情報とクレーンの移動情報を時間軸で記録する基板を開発した。基板から得た膨大なデータをもとに、クレーン動作をパソコンのディスプレイ上で再現・視覚化するツールを開発し、操作情報管理システムを作り上げた。位置検出には、天井クレーンに付けた白黒柄の反射プレートに光電センサーから発光して、クレーンの位置・移動を検出する方式を用いた。このシステムをzenに組み込み、操作記録から危険動作がないかをチェックできるようにした。

  • その他操作・移動情報を時間軸で記録する基板
  • ソフトクレーン動作を再現・視覚化するツール

新しい製品・サービス:zenに操作情報管理システムを付加した天井クレーンコントローラー

事業の効果

開発したシステムにより、ZENの操作記録から危険動作がないかをチェックできるようになり、安全性が高まった。クレーンの移動情報も確認できるため、目的地へ効率よく移動させる搬送経路の見直しも可能になった。テストした企業では、クレーンの無駄な動きが分かったため工場のレイアウトを変更し、作業効率向上につなげたいとしている。

今後の展望

今後は製品化を進め、平成28年度中に販売する予定である。

事業者の声

国に育ててもらった会社と言っても過言ではない

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。