ものづくり補助金平成25年度製造業秋田県

秋田杉の箸製造と秋田杉有効活用

有限会社柴田慶信商店

この事例のポイント

  • 曲げわっぱに使われる天然杉は時間をかけて育つ貴重な資源だが、製品に使われるのは材料全体の約5割で、残りの端材はほとんどが廃棄されていた。
  • 首都圏百貨店で需要のある売場に着目し、廃棄されていた天然秋田杉の端材を使った箸の試作を行った。
  • 今まで廃棄していた貴重な資源を新たな商品に活用でき、環境に配慮したものづくりを実現できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社柴田慶信商店
所在地秋田県 大館市
業種家具・装備品製造業
技術分野製造環境
従業員数18人
資本金300万円
設立1966年

事業の背景

柴田慶信商店は樹齢約150年以上の天然杉を使い、白木の曲げわっぱを製造販売している。白木の曲げわっぱは吸湿性や抗菌効果などから自分用の弁当箱として愛用するファンが多い。天然杉は近年確保が難しい貴重な資源であるが、曲げわっぱに使われるのは材料全体の5割程度で、端材はほとんどが廃棄される状況にあった。首都圏百貨店の売場は景気に左右されず毎月安定した売上があるとの情報提供を受け、端材を活用した箸の試作に着目した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力曲げわっぱに使われる天然杉は時間をかけて育つ貴重な資源だが、製品に使われるのは材料全体の約5割で、残りの端材はほとんどが廃棄されていた。
  • 新製品・新技術天然杉は木材として比較的柔らかく、箸にした場合の強度をどのように確保するかが課題だった。

やったこと

首都圏百貨店で需要のある売場に着目し、廃棄されていた天然秋田杉の端材を使った箸の試作を行った。杉は柔らかい材質のため、丸や四角形状より強度が高いとされるハニカム構造(六角形)を採用して六角箸とした。箸先の細さは強度を維持できる限界を探りながら、素材の繊細さを活かせるように成形機をカスタマイズした。手入れのしやすさや持ちやすさにも配慮し、何度も試作を重ねた。

  • 加工機成形機箸先の細さに対応するようカスタマイズ

新しい製品・サービス:ハニカム構造(六角形)を施した六角箸。天然杉の端材を活用し、「金水引(赤太:芯に近い部分)」「銀水引(白太:樹皮に近い部分)」の一膳用として商品化された。

事業の効果

今まで廃棄していた貴重な資源を新たな商品に活用でき、環境に配慮したものづくりを実現できた。六角箸は土産用や自分使いのアイテムとして多くの客に買い求められている。取扱いを希望する販売先は多いが、曲げわっぱの手入れ方法などを説明できる販売先のみと取引している。

今後の展望

2018年8月に大館駅前近くのビルをリノベーションし、伝統・食・交流の3つの機能を持つ「わっぱビルヂング」をオープンした。白木の曲げわっぱの製作体験ができ、当日持ち帰りも可能で、県外からの来訪者も多い。体験の販売を通じて地元で商売が成り立つ仕組みを作り、大館の活性化につなげたいとしている。

事業者の声

当社曲げわっぱのこだわり、手入れ方法等をお客様に十分説明できる知識・接客能力が備わった販売先でなければ取引は行っていない。商品価値を本当に理解いただける先かを重視している。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。