ものづくり補助金平成26年度製造業香川県

需要が高まる軽量型冷蔵・冷凍庫用簡易型防熱扉の試作・開発事業

株式会社松本製作所

成果ランニングコスト 100%→10%

この事例のポイント

  • 従来の木材を使った防熱扉では、食品工場などの衛生面やクリーン機器への要望に応えにくかった。
  • シャーリングマシンを導入した。
  • ランニングコスト 100%→10%。シャーリングマシンの導入により、経験に関わらず高精度の切断ができるようになり、表面材を切断する作業時間も大幅に短縮でき…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社松本製作所
所在地香川県 香川県木田郡三木町
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
従業員数46人
設立1970年

事業の背景

当社は防熱扉や冷凍・冷蔵設備などの設計・製作・販売を軸とし、豊洲新市場の防熱扉受注など多くの実績がある。近年は食品加工会社などから小型冷蔵庫向けの簡易型防熱扉の需要が高まり、国内外からの依頼も増えている。食品加工工場では衛生面から木を使うこと自体がタブー視されつつあり、菌が発生しやすい工場向けに軽量で温度管理できる防熱扉が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来の木材を使った防熱扉では、食品工場などの衛生面やクリーン機器への要望に応えにくかった。
  • 新製品・新技術小型冷蔵庫向けに、軽量でクリーンルームでも使える温度管理可能な簡易型防熱扉の試作・開発が急務だった。
  • コスト・採算従来工法の木材製防熱扉より低コストで製造できる方法が必要だった。

やったこと

シャーリングマシンを導入した。業界初となるアルミ型材及び樹脂枠等を用いて、量産可能な製品の開発に取り組み、高品質で低コストの製品づくりを試みた。各種施策として簡易扉パネルの製造、パッキングホルダーの製造、システム開発などの検証を行った。製品化に向けて駆動部分や制御部分の検討も実施した。

加工機シャーリングマシン

新しい製品・サービス:アルミ型材及び樹脂枠を用いた軽量型簡易防熱扉

事業の効果

  • ランニングコスト 100%→10%

シャーリングマシンの導入により、経験に関わらず高精度の切断ができるようになり、表面材を切断する作業時間も大幅に短縮できた。ランニングコストは従来の10分の1が見込まれる。従来の木材製防熱扉に比べて低コストで、耐腐食性にも優れた軽量式防熱扉を製造できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の防熱扉実績と食品業界の需要増から軽量防熱扉開発へ至る流れは読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    年間約2,000台の施工や豊洲の実績、ISO取得など自社の強みは示されるが、競合との比較や優位性の具体的根拠は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    木材扉の衛生面の課題と軽量化の必要性は示されるが、高付加価値化・成長に結びつく事業計画の数値や道筋は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    ランニングコストが従来の10分の1見込みとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員46名や一貫生産体制、ISO取得は記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    食品加工工場の衛生面やクリーンルーム対応という顧客ニーズは読めるが、ターゲット顧客の数や選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    簡易扉パネル製造、パッキングホルダー製造などの検証項目は挙がるが、スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    木材を使わないアルミ型材と樹脂枠による業界初の量産可能な防熱扉という点が明記され、新規性が示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    食品衛生やクリーン機器の要望という社会的背景はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述は少ない。

  • 費用対効果3

    ランニングコストが従来の10分の1見込み、切断時間の大幅短縮とあり費用対効果の方向性は読めるが、金額や増加額の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    シャーリング機による加工とシステム開発の検証は記載されるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的ではない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県木田郡三木町の拠点は記載されるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

軽量式防熱扉は食の衛生面において今後画期的な役割を担うと予想される。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。