ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業東京都

工場ユニフォームの試作とセミオーダーシステムの開発

この事例のポイント

  • 製造業は3K(汚い・きつい・危険)のイメージが強く採用が難しく、今後も就職者の減少で現場の高齢化が進む恐れがある。
  • スタイリッシュな作業用・工場用ユニフォームを試作し、本生産前の検証としてブルゾン6着、パンツ3着、シャツ2着、アウター2着の計13着を作った。
  • WEB上で簡単にオーダーや色の組み合わせができるセミオーダーシステムの基盤が完成した。

事業者のプロフィール

所在地東京都 八王子市
業種繊維・衣服等卸売業
従業員数2人
設立2016年

事業の背景

アパレルの企画・デザインを主業務とする個人事業として開業し、上質なデイリーウェアや映画の衣装などを手掛けてきた。2013年度には「Tokyo新人デザイナーファション大賞プロ部門」を受賞し、バイヤーからの認知度が向上している。作業用・工場用ユニフォームは基本的に既成服が中心で、ファッション性や差別化に力を入れた製品は現場の評判が良かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能製造業は3K(汚い・きつい・危険)のイメージが強く採用が難しく、今後も就職者の減少で現場の高齢化が進む恐れがある。
  • 新製品・新技術既成服がほとんどの工場ユニフォームでは、ファッション性や他社との差別化が十分でない。
  • 販路・情報発信多くの顧客からどこからでもWEBで注文を受けられる販売システムが必要だった。

やったこと

スタイリッシュな作業用・工場用ユニフォームを試作し、本生産前の検証としてブルゾン6着、パンツ3着、シャツ2着、アウター2着の計13着を作った。ブルゾンの肩周りや身ごろの丈、ウエスト周りのサイズ感を確かめ、ポケットの入口の色を変える、斜めに配置する、蓋やチャックをつけるなどの工夫を加えた。パンツは膝の曲げ伸ばしが楽にできるようディテールを工夫し、膝部分の色やデザインを変えた。WEBでユニフォームを受注するための専用サーバーを自社内に設置し、ユーザーが好みのデザイン・色・サイズを選べるセミオーダーシステムを開発した。

その他ユニフォーム受注専用サーバー
ソフトセミオーダー受発注システム

新しい製品・サービス:セミオーダーに適した実用性・安全性とファッション性を備えたスタイリッシュな工場ユニフォーム

事業の効果

WEB上で簡単にオーダーや色の組み合わせができるセミオーダーシステムの基盤が完成した。ブルゾンのポケットデザインを変えることで、機能性を保ちながら選べるバリエーションが増えた。今後は多様なサイズやデザインに対応できるよう商品のバリエーションを増やす計画である。製造業を営む中小企業を対象に、安全性とファッション性の高いユニフォームをセミオーダーで発注できると営業を行い、2016年10月の作業用品関連の合同展示会にも出展して知名度向上と市場普及に努めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    個人事業として2013年の受賞や2016年からのワークウェアブランド展開など過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「大衆性よりも前衛的なデザイン性や機能性を重視」「小ロットでもオーダー可能」と強みは書かれるが、市場動向との対比は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決2

    製造現場の3K印象や採用困難という課題認識はあるが、高付加価値化や成長につながる事業計画の具体性は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    販売先の拡大や合同展示会出展は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員2人で、アパレルデザインの実績や国内協力工場との連携が書かれ、体制の一端はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットは300人規模や30〜100人規模の製造業中小企業と明記され、安全性とファッション性をセミオーダーで選べる点が訴求されている。

  • 事業化までの道筋3

    試作13着やポケット・膝部分の工夫、ポケット交換の見送りなど課題対応は書かれるが、中長期のスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    作業服は既成服が大半という状況に対し、ファッション性と機能性を両立したセミオーダー型ユニフォームという差別化が明確に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    製造業の採用困難や高齢化への懸念は書かれるが、国が補助する波及効果や雇用創出の規模は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    WEB受注のセミオーダーシステムを自社サーバーで構築したことは書かれるが、先端技術による業界イノベーションの広がりは具体性が薄い。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。