ものづくり補助金平成25年度学術研究、専門・技術サービス業東京都

ロンパース(赤ちゃんのつなぎの洋服)を活用した世界にたった一つしか存在しないオーダーメイドぬいぐるみの制作に関するクオリティUPと売上拡大につなげる施策実施プラン

株式会社エンパシージャパン

成果全5アイテムの試作品を制作した

この事例のポイント

  • ぬいぐるみへの刺繍(誕生日・名前など)の要望に、ミシンや体制が整っておらず応えられなかった。
  • ぬいぐるみ100体分の原材料を購入し、既成のベア以外の制作を行った。
  • 全5アイテムの試作品を制作した。試作により技術の高さ、生地量、制作コストが課題と分かった一方、預かった生地だけで制作しデザインを改良すれば商品化が見込…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エンパシージャパン
所在地東京都 渋谷区
業種専門サービス業
従業員数1人
資本金300万円

事業の背景

当社は、親子の絆を深める商品として、赤ちゃんの時に着ていたロンパースをぬいぐるみにリメイクする『ロンパースベア』の製造販売を行っている。ユーザーから刺繍の要望が寄せられていたが、対応できる設備や体制がなかった。商品アイテムも1種類のみで、ベアや恐竜、犬など子どもが好む造形のニーズもあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑ぬいぐるみへの刺繍(誕生日・名前など)の要望に、ミシンや体制が整っておらず応えられなかった。
  • 新製品・新技術商品アイテムがロンパースベア1種類しかなく、子どもが好むデザインのバリエーションを増やす必要があった。
  • 生産能力刺繍を施せる設備と体制がないため、オリジナル商品としての付加価値を高められなかった。

やったこと

ぬいぐるみ100体分の原材料を購入し、既成のベア以外の制作を行った。生地用に古着ロンパース20体分も購入した。ベア以外の形状として恐竜・犬や丸形・筒型のぬいぐるみなどを試作し、色・素材・デザインに多様性を持たせるため1アイテムにつき2体、全5アイテム計10体の試作品を制作した。刺繍機能付きのソーイングミシン『ブラザーSOLEIL120E』1台、ソフト、ぬいぐるみ用金型を導入した。このミシンは153模様の刺繍模様と533種類のステッチや文字を内蔵し、パソコンでデザインした名前をWi-Fiで送って刺繍できる。刺繍や製造の監修・制作ディレクションは本部で行い、在宅でも縫製できる体制を整えた。

加工機ソーイングミシン『ブラザーSOLEIL120E』
金型ぬいぐるみ用金型
ソフト刺繍用ソフト

新しい製品・サービス:恐竜・犬、丸形・筒型などのぬいぐるみの試作品5アイテム(各2体)と、刺繍を施したロンパースベアのオリジナル商品。

事業の効果

  • 全5アイテムの試作品を制作した
  • 1アイテムにつき2体、計10体の試作品を制作した

試作により技術の高さ、生地量、制作コストが課題と分かった一方、預かった生地だけで制作しデザインを改良すれば商品化が見込めることも分かった。刺繍対応により商品の付加価値とクオリティが上がり、外注に頼らず対応できるため原価低減につながると見込んでいる。伊勢丹新宿店・京都店での委託販売を2015年10月に開始し、受注増を期待している。今後は半年に一度新作を開発し、1歳の誕生日に贈る『1歳のバースディ市場』を創り出していく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    ユーザーの刺繍要望に応えられなかった経緯や、ロンパースベアを既存事業として展開している点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先の反応が良いこと、伊勢丹新宿店・京都店での委託販売開始は書かれているが、市場動向と自社資源の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    刺繍対応不可と商品アイテムが一つしかない課題を認識し、刺繍ミシン導入と新作開発で対応する方針は読み取れるが、高付加価値化の効果は定量的でない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、受注数増を期待している程度の記述にとどまる。

  • 事業を進める体制4

    在宅で縫製する体制や本部でのディレクション体制、女性が子育てしながら働ける環境の構築が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客ターゲットとして親子やユーザーの要望は示されているが、ニーズの裏付けは一部の要望に限られ、選ばれる理由は情緒面中心で具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋4

    半年に一度の新作開発や1歳の誕生日市場の創出など、時期を区切った遂行計画と展開方法が書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オーダーメイドのぬいぐるみで一体ずつ制作する点は示されるが、高付加価値化・高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    家族の絆や子どもの自己肯定感を育む商品という社会的意義がうかがえるが、国が補助する理由としての波及効果は書かれていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値は示されておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献2

    刺繍ミシンによるWi-Fi連携の自動刺繍は示されるが、サプライチェーンへの貢献や新しいビジネスモデルとしての記述は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    在宅で働ける環境により子育て中の女性の雇用機会を創出する点は読み取れるが、地域の特性を活かした記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

半年に一度を目安に新作アイテムを開発し、広報活動や販売戦略にも力を入れて『1歳のバースディ市場』を創り上げていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。