ものづくり補助金平成25年度製造業神奈川県

形式知化されたゲルコート塗装技術からなる高品位製造プロセスの構築

東雄技研株式会社

この事例のポイント

  • 熟練ゲルコーターの技術は国内でも数少なく、匠の技を若年技術者に効率よく伝承することが課題になっていた。
  • 熟練技術者が持つ匠の技を、定量的に表現して形式知化することに挑戦した。
  • 形式知化した技術により、若年技術者が効率よく技術を習得できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名東雄技研株式会社
所在地神奈川県
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工

事業の背景

FRP製品の製造では、ゲルコート塗装やレイアップ成形に熟練した技術者が必要とされる。しかし、その技術者は減り続けている。当社は匠の技を形式知化し、若手が早く技術を習得できる仕組みをつくることを考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能熟練ゲルコーターの技術は国内でも数少なく、匠の技を若年技術者に効率よく伝承することが課題になっていた。
  • 人手・技能ハンドレイアップ成形ができる技術者が減り続けており、技術の習得には最低でも数年かかる。
  • 人手・技能すべて手作業のため、品質を保つには相当な技術が必要で、若手が早く技術を習得できる仕組みが求められていた。

やったこと

熟練技術者が持つ匠の技を、定量的に表現して形式知化することに挑戦した。形式知化されたゲルコート塗装技術をもとに、高品位な製造プロセスを構築した。ロボット化にも取り組み、そのキーパーソンが中心となって工程を進めた。

ロボットロボット

事業の効果

形式知化した技術により、若年技術者が効率よく技術を習得できるようになった。その成果は若年技術者だけでなく、熟練技術者にも良い影響をもたらした。ゲルコート塗装の品質も高いレベルで安定させられる見通しである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成25年度から3年連続で採択されたと書かれており、継続的な取組の経緯はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    日本でも数少ない熟練ゲルコーターの技術を強みとして挙げているが、市場動向や競争上の優位性については具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    ハンドレイアップ成形ができる技術者が減り続けているという課題を認識し、匠の技を形式知化して若手に伝承する解決策を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げに関する目標値は示されておらず、わずかに品質向上への言及がうかがえる程度である。

  • 事業を進める体制3

    熟練技術者と若年技術者の関係や、ロボット化のキーパーソンの存在が書かれているが、体制の詳細は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品位な製造プロセスと品質保持の重要性は述べられているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    技術の形式知化とロボット化に言及しているが、スケジュールや課題解決の具体的な方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達2

    最初の採択は金融機関からの紹介だったと書かれているのみで、資金調達の見込みや財務状況は読み取れない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    日本でも数少ない熟練ゲルコーターの技術を基盤に、高品位な製造プロセスを構築している点で高付加価値化がうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    国内でハンドレイアップ成形ができる技術者が減っている社会課題と、FRP製の伝統芸術との融合が書かれている。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    ロボット化と匠の技の定量的表現に取り組んだことが書かれており、先端技術の活用は読み取れるが具体性は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    伝統芸術との融合や技術者減少への対応がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。