ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業福井県

絹着物のリメイクでの服飾雑貨品の開発と試作テスト

アクティライフ株式会社

この事例のポイント

  • 絹着物のリメイクを活かした新しいご祝儀袋の商品開発と試作テストが必要だった。
  • 仁愛女子短期大学生活科学学科と共同で商品開発を進め、「人から人に贈りつなぐ」をコンセプトに商品アイデアを練った。
  • ギフトショーに出展した際、全国の主力店舗を持つ大手流通チェーンの東急ハンズが「結姫」に注目し、全国の主力店舗での販売がスタートした。

事業者のプロフィール

事業者名アクティライフ株式会社
所在地福井県 福井市
業種織物・衣服・身の回り品小売業
従業員数45人

事業の背景

アクティライフは福井、石川、富山、岐阜の各県で7店舗の「キングファミリー」等のリサイクル・リユース店を運営し、衣類品や洋品雑貨の買い取り・販売を行っている。同社は「物を大切にすることは、人も大切にすること」を理念に、資源有効利用のノウハウを生かした自社ブランドの開発・販売に取り組むことを狙いとしていた。買い取った着物は価値は高いが在庫回転率が悪いという問題があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術絹着物のリメイクを活かした新しいご祝儀袋の商品開発と試作テストが必要だった。
  • コスト・採算在庫回転率が悪い着物を資源として有効に使う方法が課題だった。

やったこと

仁愛女子短期大学生活科学学科と共同で商品開発を進め、「人から人に贈りつなぐ」をコンセプトに商品アイデアを練った。その中で巾着袋になるご祝儀袋という発想が生まれた。オンデマンド裁断加工システムを整備し、試作を繰り返した。福井産の水引や越前和紙ののし札を使い、絹着物のリメイクで「結姫(むすびめ)」を完成させた。加工用ミシンや試作用オンデマンド裁断機を導入した。

  • 加工機加工用ミシンオンデマンド裁断機

新しい製品・サービス:巾着袋兼用の金封包み「結姫(むすびめ)」。特許登録済みで、絹着物のリメイクに福井産の水引や越前和紙ののし札を用いたご祝儀袋。

事業の効果

ギフトショーに出展した際、全国の主力店舗を持つ大手流通チェーンの東急ハンズが「結姫」に注目し、全国の主力店舗での販売がスタートした。贈られた側も巾着袋として活用できる「贈ってうれしい、贈られてうれしい」商品が完成した。今後は新たな需要を見込み、ご祝儀袋市場の創造と第2、第3のヒット商品の開発を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    リサイクル・リユース事業を核に衣類買取・販売を続けてきた経緯から、資源有効活用の延長で新商品を開発したことが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手流通チェーンの東急ハンズが注目し全国主力店舗で販売開始したとあり、外部の販路評価は読み取れるが、競争優位の具体的根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決2

    在庫回転率が悪い着物の課題認識がうかがえるが、事業計画としての高付加価値化の数値や道筋は書かれていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    仁愛女子短期大学と共同開発し、オンデマンド裁断機の導入や試作を繰り返した体制が書かれているが、人材や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    巾着袋として使える金封包みで特許登録済み、ギフトショー出展、東急ハンズでの販売など、顧客と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    70種類の展開や第2・第3のヒット商品開発を目指すとあり方向性はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    特許登録済みの巾着袋兼用金封包みで、一般的なご祝儀袋より高額だが新規性が高いと明記され、高付加価値化が具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    福井の水引・越前和紙や着物文化を生かす地域のものづくりとして書かれ、地域の経済効果や雇用への言及は薄い。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    資源有効活用の視点から新しいご祝儀袋を創造したとあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明確でない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    福井産の水引や越前和紙を使い、福井の地域資源を活かして商品化したことが具体的に書かれている。

今後の展望

事業終了後も新しいお祝い袋市場の創造を目指し、ご祝儀袋の開発を続ける。

事業者の声

物を大切にし、人を思う気持ちを大切にしたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。