ものづくり補助金平成25年度製造業山梨県

微細加工技術を活かした宝飾品製作における加工技術と新商品の開発

株式会社オクワキ精密

この事例のポイント

  • 従来の指輪などの宝飾加工は主に鋳造法で、異なる貴金属を組み合わせた構造や貫通孔を持つ構造を実現することが難しい。
  • 既存の3D-CAD・CADシステムに、デザイン加工用の4軸ソフトウェアを導入した。
  • 異種貴金属の組み合わせや貫通孔を持つ構造を実現し、これまでにない新しいデザインの宝飾品を提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オクワキ精密
所在地山梨県 都留市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
資本金1,000万円
設立1963年

事業の背景

医療機器メーカーからの特注試作品加工で培った精密微細加工技術を主力とし、医療機器や最新鋭ロボットの研究開発向けの超微細加工を手がけてきた。取引は主に顧客からの難加工品の依頼で、自ら製品を企画して販路を開拓する経験はこれまで少なかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来の指輪などの宝飾加工は主に鋳造法で、異なる貴金属を組み合わせた構造や貫通孔を持つ構造を実現することが難しい。
  • コスト・採算高価な貴金属を切削するため、切削での貴金属の回収が大きな問題となり、より少ない切削で済む鋳造型が必要とされる。

やったこと

既存の3D-CAD・CADシステムに、デザイン加工用の4軸ソフトウェアを導入した。高速回転(24000回転)仕様の加工機に傾斜NC円テーブルを付加し、0.3mmのエンドミルで微細加工を行った。プラチナ・金・ステンレスなどを組み合わせ、圧入公差P6で結合した試作1〜6のリング、ペンダント、スタッドピンを製作した。試作では圧入組み込みや曲げ、押し、落下の検証を行い、分解や変形がないことを確認した。

  • 加工機高速回転(24000回転)仕様の加工機FANUC製ロボドリル傾斜NC円テーブル
  • ソフトデザイン加工用4軸ソフトウェア

新しい製品・サービス:微細加工と三次元CAD技術を活かした異種貴金属の組み合わせや貫通孔を持つ宝飾品(リング、ペンダント、スタッドピン)

事業の効果

異種貴金属の組み合わせや貫通孔を持つ構造を実現し、これまでにない新しいデザインの宝飾品を提供できるようになった。試作では宝飾品の外周や端面に複雑な形状を作れることと、0.3mmのエンドミル加工が可能であることが実証された。切削の削り目が特徴的な表面効果を生むことも分かった。今後は販路を開拓し、企画商品、セミオーダー商品、フルオーダー商品として販売を進める計画である。

今後の展望

成果活用型生産転用の承認を得て生産・販売を開始し、リング・ペンダント・スタッドピンを企画商品、セミオーダー商品、フルオーダー商品として顧客要望に合わせて提案していく。

  • 目標:高速回転(24000回転)仕様の加工機

事業者の声

「この土台がプラッ トホームに変わり、電車が動き出すときが来たんだと思います。」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。