ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

トナーカートリッジの成形と組立を一体化した一貫生産体制の再構築

浅間化学企業組合

成果生産能力(稼働台数) 1台→2台

この事例のポイント

  • 受注量の増減を伴うトナーカートリッジの生産において、成形と組立を一体化した生産体制の能力が不足していた。
  • 老朽設備を最新の射出成形機に更新し、生産能力を確保した。
  • 生産能力(稼働台数) 1台→2台。2台の射出成形機で日産6,000台、月産12〜13万台を生産できる体制になった。

事業者のプロフィール

事業者名浅間化学企業組合
所在地長野県 佐久穂町
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数20人
資本金1,000万円
設立1949年

事業の背景

同組合はプラスチック成形品の製造が中心で、電線の巻き取りボビン、OA機器部品、プラスチック容器、自動車用部品などを手がけてきた。単価効率の良い組立まで含めた取り組みを検討していたところ、3年前に顧客から成形品の組立まで含めた受注に成功した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注量の増減を伴うトナーカートリッジの生産において、成形と組立を一体化した生産体制の能力が不足していた。
  • コスト・採算顧客から品質と低コストを維持したまま増減対応できる体制が求められていた。
  • 人手・技能既存設備の老朽化が課題で、組立工程の人員確保も必要だった。

やったこと

老朽設備を最新の射出成形機に更新し、生産能力を確保した。1台だった稼働を2台稼働可能にし、要求される最大数量に対応できるようにした。メイン機種と多品種機種で生産機を分け、段取り時間を低減した。組立数量に基づいて部品を生産する一貫生産対応を整えた。新規導入機の性能で製品品質と歩留まりを改善した。油圧機をHYBRID機に更新し、使用電力量の約40%削減を見込んだ。

  • 加工機射出成形機最新機ハイブリッド機油圧機からの更新

新しい製品・サービス:プリンター用トナーカートリッジの部品成形と組立

事業の効果

  • 生産能力(稼働台数) 1台→2台
  • 油圧機からHYBRID機に導入し、使用電力量を約40%削減

2台の射出成形機で日産6,000台、月産12〜13万台を生産できる体制になった。導入機は品質向上と安定生産を実現し、要求最大数量を確保した。段取り時間を低減して低コスト化も実現した。ハイブリッド機により現行機と比べて約40%の電力量削減も実現した。組立部門のリーダーとなる人材を地元で採用でき、人材育成にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1949年創業から成形品製造を主体に事業を展開し、3年前に組立まで含む受注に成功したとあり、過去の取組との連続性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からの強い要望で成形・組立一貫体制を構築し、物流面で有利と判断されたとあるが、競争優位の定量的根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    老朽設備の更新、段取り時間低減、一貫生産化など課題と対策が示され、日産6,000台・月産12〜13万台の数値もある。

事業の実現可能性72%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    日産6,000台、月産12〜13万台、電力量約40%削減など数値目標と実績が示されているが、付加価値額や賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    組立人材を地元で採用し組立部門のリーダーに育ち、受注から納期管理まで担うとあり、体制確保が具体的に読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    受注先から評価され新分野の引き合いがあるとあり、顧客ニーズと選ばれる理由が事例中で示されている。

  • 事業化までの道筋3

    次の受注に向けた立ち上げ段階に入っているとあるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    トナーカートリッジ成形・組立という分野で、同分野内で高付加価値化を図る記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地元での人材採用や新たな引き合いに触れているが、波及効果の定量的な記載は少ない。

  • 費用対効果3

    既存設備の更新で品質向上・低コスト化・約40%の電力量削減が示され、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    ハイブリッド機導入による省エネは示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及は乏しい。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地元の佐久穂町や小海町で人材を採用し雇用を生んでいる点が、地域の雇用面でわずかにうかがえる。

今後の展望

今回の製品は現在がピークとみられ、すでに次の受注を視野に入れている。新しい分野からの引き合いもあり、立ち上げ段階に入っている。成形・組立の一貫体制をさらに極め、今後の受注につなげたいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。