回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社プリオール
| 事業者名 | 株式会社プリオール |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 千曲市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 従業員数 | 38人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1985年 |
株式会社プリオールは1970年に個人創業し、介護・福祉用具の製造・販売を一貫して手がけてきた。主力は医療用・スポーツ用サポーターおよびスプリングマットレス用全包型防水シーツ等の福祉用品で、大手企業にOEMおよび自社ブランド製品として供給している。高齢者人口の増加により、福祉用具産業をはじめとするメディカル・ヘルスケア関連市場は大きく拡大すると予想されている。
抱えていた課題
やったこと
自動定寸カットシステム、自動裁断機、アパレルコンピュータシステムなどを導入し、金型を使わずに生地の製図から裁断まで自動で行う体制を整えた。あわせて信州大学工学部情報工学科(現電子情報システム工学科)と共同で独自の生産管理システムを開発した。作業者がタブレットで入力したデータをもとに工程の進捗を把握でき、社員個々の作業実績もリアルタイムで把握できるようにした。
| 加工機 | 自動延反機・裁断機 |
|---|---|
| ソフト | アパレルコンピュータシステム |
| ソフト | 自動定寸カットシステム |
| ソフト | 生産管理システム |
| 検査測定 | 自動検針機 |
| 加工機 | 入力機能付きアパレル用ミシン |
新しい製品・サービス:サポーターの新商品と、OEM供給先の新規製品。新商品の開発にともない特許を出願した。
自動延反機・裁断機とアパレルコンピュータシステムの導入により裁断工程の自動化が可能になり、作業人員が削減された。金型コストや金型製作のリードタイムが不要になり、製品の品質も安定した。生産管理システムによりデータ管理と進捗把握、社員の作業実績のリアルタイム把握ができるようになった。これらは既存製品、OEM供給先の新規製品、自社製品「メモリーベルトⅡ」の製造にも適用されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1970年の個人創業以来、介護・福祉用具の製造に一貫して携わってきたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえる。
産学官連携や自社製品の強みに触れるが、市場動向と自社の強み・弱みを関連づけた記述は読み取れない。
金型製作によるコストと時間の課題を認識し、自動裁断で工程短縮を図ると書かれているが、高付加価値化の数値目標は示されていない。
高付加価値の創出や賃上げを実現する目標値は、公開されている事例からは読み取れません。
信州大学と共同で生産管理システムを開発し、大手企業へのOEM供給実績があることから体制はうかがえるが、具体的な人員配置は不明。
メモリーベルトⅡなど自社製品や新商品の特許出願に触れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。
導入による効率化は記載されるが、中長期の検証や遂行スケジュールについての記述は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
福祉用具の市場は大きく拡大すると予想されると書かれ、高水準の高付加価値化を図る内容かは判断が難しい。
高齢社会のニーズ拡大に応える事業とあるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。
作業人員削減や金型コスト不要などの効果は書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。
アパレルコンピュータや独自の生産管理システムを大学と共同開発した点は、デジタル技術の活用として読み取れる。
成長分野とされる福祉用具・メディカル市場への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
長野県千曲市を拠点に地域の産学官連携を進めていると読み取れるが、地域の雇用や成長への効果は具体的でない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
新商品の取引先への売り込みやネット通販を積極的に展開し、従来の事業に加えて自社ブランド製品の開発・販売にも積極的に取り組んでいきたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。