ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

工務店の住宅建設現場での騒音・ゴミ処理の軽減、および人材不足等への支援

北信地域材加工事業協同組合

成果オペレーター人数 3人→2人

この事例のポイント

  • 取引先の工務店から羽柄材の在庫管理の負担が大きいという声があった。
  • 取引先の要望に応えるため、ものづくり補助金を活用して新たな羽柄材加工機をプレカット工場に導入した。
  • オペレーター人数 3人→2人。羽柄材の加工を機械化したことで、手加工の工程が減り、オペレーターは3人から2人になった。

事業者のプロフィール

事業者名北信地域材加工事業協同組合
所在地長野県 長野市
業種木材・木製品製造業
技術分野材料製造プロセス
従業員数28人
資本金2億円
設立1995年

事業の背景

1995年に林業関係の事業者7名で設立された北信地域材加工事業協同組合は、地域木材の製材から製品販売までを担ってきた。現在は付加価値の高いプレカットに特化し、柱材、横架材、羽柄材、合板を加工・提供している。プレカット分野は競争が激化しており、同業他社との差別化が大きな課題となっている。羽柄材は種類が多く加工に手間がかかるため価格は割高だが、高所での加工が多い現場の安全確保のため工務店からの発注量が増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力取引先の工務店から羽柄材の在庫管理の負担が大きいという声があった。
  • 人手・技能熟練技術者が不足する中、高所での高度な加工作業が多く、作業の安全性確保が困難だった。
  • その他騒音防止やごみ処理といった環境問題の解決が工務店から求められていた。

やったこと

取引先の要望に応えるため、ものづくり補助金を活用して新たな羽柄材加工機をプレカット工場に導入した。従来は現場や手作業で行っていた工程を機械化し、住宅建設現場での加工をなくした。新型機は旧型の2倍の速さで、かつ高精度に加工できるため、作業時間を大幅に短縮した。機械がコンパクトになったことで、機能集約など工場全体の効率化も検討できるようになった。

新しい製品・サービス:環境にやさしく短納期を実現した工法の開発

事業の効果

  • オペレーター人数 3人→2人
  • 加工速度 1倍→2倍

羽柄材の加工を機械化したことで、手加工の工程が減り、オペレーターは3人から2人になった。加工速度は旧型の2倍となり、作業効率と加工能力が向上した。機械の小型化で作業スペースが広がり、作業環境も改善した。建築現場への資材の全納と短納期化も可能になり、加工単価も引き下げた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    製材から製品販売まで一連の流れを担ってきた経緯と、プレカット特化の現在の事業展開が書かれ、事業の一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    競争激化と同業他社との差別化が課題とあり、利益率の高い仕事を重視する戦略が書かれているが、強みの定量的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    人材不足や作業環境の課題を認識し、羽柄加工機導入で手作業を機械化して3人から2人に減員、加工単価引下げを実施したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    旧型の倍の速さで加工でき時間外手当も削減したとあり、作業時間短縮の成果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    組合は7名で構成され従業員28人とあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    工務店の人材不足や安全確保のニーズから羽柄材の発注が増加していると書かれ、顧客ニーズと選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の効果や今後の戦略は書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュールについての記述は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    プレカットは競争が激化した分野で一般的な分野だが、羽柄材の高精度加工で割高な分野での高付加価値化をうかがわせる記述がある。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    住宅建設現場の安全確保や騒音・環境問題の解決に寄与すると書かれ、地域の林業関係者の事業という点で波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果3

    オペレーター3人から2人への削減や作業時間の大幅短縮が示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    CAD/CAMによる全自動加工や高精度生産が記載されるが、地域やサプライチェーンへの波及の具体的な記述は限定的。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    北信地域の林業関係者7名による地域木材の一連加工と、地元密着で一人親方の大工を大切にする方針が書かれ、地域特性を活かした事業が読み取れる。

事業者の声

地元に密着し、施主とじっくり話し合いながら、一人親方の大工さんを大切にしていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。