ものづくり補助金平成25年度情報通信業静岡県

スマートデバイスを活用した中小零細機械加工業向けアプリケーションの開発および提供

株式会社ゴードーソリューション

成果開発工数の約70%の削減を実現した

この事例のポイント

  • 生産が終了した企業向けの実行用ポケットコンピュータの後継として、他のプラットフォームへの移行が必要になっていた。
  • 既存のOSから独立したフレームワークを構築し、汎用性を高めて開発工数を抑える形でアプリケーション化を図った。
  • 開発工数の約70%の削減を実現した。OSに依存しないフレームワークの開発に成功し、同一のソースプログラムで多様なOSのアプリケーション開発が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ゴードーソリューション
所在地静岡県 浜松市
業種情報サービス業
技術分野情報処理
資本金4.052億円
設立1976年

事業の背景

浜松市に本社を置き、中小規模製造業者向けにNC工作機械のCAD・CAMなどのシステムを開発・販売している。主力は、ポケットコンピュータ対応の座標計算機で、ハード故障によるリピート販売を含め年間300台程度の出荷があった。主な顧客である中小製造業の多くは、PCでのデータ作成ではなく現場で機械に直接入力している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術生産が終了した企業向けの実行用ポケットコンピュータの後継として、他のプラットフォームへの移行が必要になっていた。
  • 人手・技能スマートデバイスのOSごとに開発言語や実行プログラム群が異なり、移植作業が新規開発と同様の工数を要していた。

やったこと

既存のOSから独立したフレームワークを構築し、汎用性を高めて開発工数を抑える形でアプリケーション化を図った。スマートデバイス上で図面およびNCデータの作成、機械へのデータ通信などの一連の作業を可能にした。内部設計・詳細設計は外部専門家から技術指導を受けつつ、社内の技術とノウハウの蓄積を進めた。形状処理には図形処理に最適なライブラリを新たに導入し、違和感のない使用感を実現した。

新しい製品・サービス:スマートデバイスを活用した現場対応型のCAD/CAMアプリケーション

事業の効果

  • 開発工数の約70%の削減を実現した

OSに依存しないフレームワークの開発に成功し、同一のソースプログラムで多様なOSのアプリケーション開発が可能になった。開発工数は約70%削減された。現場作業者の直接入力だけでなく、設計部門と現場のチェック体制の補完といった新たなニーズも表面化した。これを受けて、リアルタイム稼働管理システムの構築・販売にも事業を広げている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    座標計算機やNC向けCAD/CAM等の出荷実績を背景に、スマートデバイス対応アプリ開発へ展開した経緯が書かれているが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    既存の実行用ポケコン生産終了や顧客の現場直接入力ニーズを踏まえた開発とあるが、市場規模や競合に対する優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    ポケコン生産終了による移行必要性と、移植に新規開発並みの工数がかかる課題を認識し、開発工数約70%削減を実現したと書かれている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    開発工数の約70%削減という具体的な数値目標と実績が示されており、付加価値向上の計画として数字で裏付けられている。

  • 事業を進める体制3

    外部専門家から技術指導を受けつつ社内技術の蓄積に努めたとあるが、人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    年間約300台の座標計算機出荷や現場直接入力の実態、設計部門と現場のチェック体制補完といったニーズが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    開発の段階として内部設計・詳細設計、ライブラリ導入を行ったと書かれるが、スケジュールや中長期の課題検証の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    NC工作機械向けCAD/CAMは専門分野だが、高付加価値化・高価格化の水準についての記述は明確ではない。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    中小製造業の加工現場のIT化を後押しし、県内中小企業の生産現場に波及すると述べられているが、雇用や需要創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    開発工数約70%削減という効率化効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値額の増加は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    スマートデバイス上で図面作成からNCデータ送信まで行う現場対応型CAD/CAMとOS非依存フレームワークで、現場のIT化に貢献する記述がある。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    ものづくり産業のIT化推進という方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する旨の明示はない。

  • 地域経済への波及4

    ものづくりの街・浜松市を拠点に、県内の中小製造業の生産現場へ展開する地域密着の事業として具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。