ものづくり補助金平成25年度運輸業、郵便業滋賀県

多運用集約型宅配業務管理システム構築計画

エースカーゴ株式会社

成果毎月の作業時間を合わせて5,430分短縮

この事例のポイント

  • 人によるアナログ作業が限界に達し、業務品質を守るため新規の荷主からの受注を受けられない状態だった。
  • 様々な荷主の配送を効率よく管理し確実な配送を実現するため、独自の多運用集約型宅配業務管理システム「エースカーゴ・マルチオペレーション・サポートシステム(AMS)」を開発・導入した。
  • 毎月の作業時間を合わせて5,430分短縮。毎月の作業時間を合わせて5,430分短縮し、スマホでのシステム検品により荷物の積み忘れもなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名エースカーゴ株式会社
所在地滋賀県 野洲市
業種運輸に附帯するサービス業
従業員数59人
資本金1,000万円
設立1969年

事業の背景

当社は主に滋賀県で家電・家具の配送・設置、家電工事などのサービスを提供している。大型宅配業務において、人によるアナログ管理に依存していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力人によるアナログ作業が限界に達し、業務品質を守るため新規の荷主からの受注を受けられない状態だった。
  • 人手・技能ドライバーが不足し、電話・FAXでの受注で手間がかかりミスも多く、時間外労働時間が長かった。

やったこと

様々な荷主の配送を効率よく管理し確実な配送を実現するため、独自の多運用集約型宅配業務管理システム「エースカーゴ・マルチオペレーション・サポートシステム(AMS)」を開発・導入した。荷主が入力した伝票情報やドライバーがバーコードスキャンした荷物の配送状況を、パソコンやスマートフォンで容易に確認できるようにした。スマートフォンのアイコンと画面、プリンターを組み合わせて運用した。伝票管理業務を一元化した。

ソフトエースカーゴ・マルチオペレーション・サポートシステム(AMS)
その他スマートフォン
その他プリンター

事業の効果

  • 毎月の作業時間を合わせて5,430分短縮
  • ドライバーの時間外労働時間が3割減少
  • 当社全体の売上も約2割増えた

毎月の作業時間を合わせて5,430分短縮し、スマホでのシステム検品により荷物の積み忘れもなくなった。滋賀県内の家具店7社から新たに配送依頼を受けられるようになった。ドライバーの時間外労働時間が3割減少し、働き方改革にも寄与した。当社全体の売上も約2割増えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    家電・家具の配送業務で人によるアナログ管理が限界に達したことが背景と書かれ、過去の事業との関連は読めるが経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    独自のAMSを開発し、新規荷主の受注を受けられない状態から滋賀県内の家具店7社の依頼を受けられるようになったと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    課題はアナログ管理の限界と明示され、5,430分の作業時間短縮、売上約2割増、ドライバーの時間外労働3割減と数字で成果が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    毎月5,430分の短縮や時間外労働3割減といった目標・実績の数値があり、実現性を裏付ける記述がある。ただし今後の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    社内体制として専務執行役員の担当者名のみ記載され、人材や事務処理能力の確保について具体的な説明はうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    荷主の伝票情報を一元管理し電話確認不要、積荷忘れ・誤配ゼロなど、選ばれる理由と効果が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    水平展開や工事拠点への展開など今後の展望は書かれているが、スケジュールや課題の解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    独自開発の宅配管理システムとあるが、分野の普及度や高水準の高付加価値化に関する記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性73%
  • 波及効果・雇用3

    ドライバー不足や中小運送会社の課題解決への貢献、働き方改革への寄与が書かれ、波及的な意義は読み取れるが国が補助する理由までは示されない。

  • 費用対効果4

    5,430分の作業時間短縮や売上約2割増、時間外労働3割減など、投資に対する効果が数字で示されている。補助金額は記載がない。

  • イノベーションへの貢献4

    独自の多運用集約型管理システムをスマホとパソコンで連携させ、他の運送会社へ水平展開する計画が具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    運送業の効率化や働き方改革が書かれ、わずかに市場成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及2

    滋賀県内の家具店からの受注増など地域での取引拡大はうかがえるが、地域特性を活かした雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

開発・導入したAMSを他の運送会社に水平展開し、中小運送会社の課題解決に貢献したい。家電取付工事事業ではフランチャイズのしくみを導入して工事拠点を増やし、サービスエリアを拡大する。工事拠点には別途開発した工事業務管理システムを展開し、業務効率化や進捗の見える化に貢献したい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。