ものづくり補助金平成25年度製造業滋賀県

商品化試作から量産までの顧客ニーズに対応する生産体制の構築

有限会社和晃プラスチック

成果切断時間 1倍→1倍

この事例のポイント

  • 押出工程の後の切断を手動で行い、その後の2次工程で再度正確な寸法に切断していたため、効率が非常に悪く顧客要望に迅速に対応できなかった。
  • 補助事業で樹脂切断機を導入し、切断工程を効率化した。
  • 切断時間 1倍→1倍。切断工程の効率化により生産体制が整い、指定サイズでの生産が容易になって商品の規格・サイズのラインナップが広がった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社和晃プラスチック
所在地滋賀県 甲賀市
業種プラスチック製品製造業
技術分野製造環境
従業員数14人
資本金300万円
設立1995年

事業の背景

当社は工業用プラスチックの押出成形加工を中心に、試作から量産、小物から大物まで顧客ニーズにきめ細かく対応してきた。平成25年に水処理フィルター用途の立体網目成型品を自社開発し、インテリア向けにPlaRain®として上市した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力押出工程の後の切断を手動で行い、その後の2次工程で再度正確な寸法に切断していたため、効率が非常に悪く顧客要望に迅速に対応できなかった。
  • 品質・精度製品の発泡などの問題が原料の水分率に関係していることが分かっていなかった。

やったこと

補助事業で樹脂切断機を導入し、切断工程を効率化した。導入前後で一般的な材料のPPとPEを用いて検証したところ、切断時間は約1/17に短縮し、切断精度は約1/4向上した。切断面は凸凹にならず、バリも出ない結果となった。あわせて、製品の発泡の原因となる原料の水分率対策として、原料ペレットに乾燥済みの原料を購入し、品質管理を徹底する対策を強化した。

加工機樹脂切断機

新しい製品・サービス:PlaRain®(立体網目状成型品)

事業の効果

  • 切断時間 1倍→1倍
  • 切断精度 1倍→4倍

切断工程の効率化により生産体制が整い、指定サイズでの生産が容易になって商品の規格・サイズのラインナップが広がった。規格品(50cm×50cm×3cm)は大手の東急ハンズに継続的に販売できた。特設サイトや展示会を通じて知名度が上がり、店舗装飾やインテリアの設計事務所からの問い合わせも増えた。コストの削減や効率化にも寄与した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成25年に自社開発したPlaRain®を上市し、生産体制構築と市場拡大を目的に取り組んだと書かれており、一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    多品種少量の生産体制や展示会での約300社への紹介、インテリア向け特長などが書かれ強みはうかがえるが、市場動向との対比の記述は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    切断工程の手動・2次工程での再切断という課題と、切断時間約1/17短縮という改善が示されており、課題認識と解決はうかがえる。ただし付加価値・成長への数値的つながりは薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値の創出や賃上げを実現する目標値は書かれていない。コスト削減や効率化への寄与が述べられるのみ。

  • 事業を進める体制3

    PlaRain®事業の専門部署を設けたと書かれ体制はうかがえるが、人材や事務処理能力の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    インテリア・店舗装飾向けの用途、光の透過性や加工のしやすさという特長、設計事務所からの年間約60件の問い合わせなど、ニーズの裏付けが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    医療・介護分野への展開と医療機器製造許可の取得、重点的な製品開発の計画が示されるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    PlaRain®は自社開発の立体網目成型品で、規格品50cm×50cm×3cmとして東急ハンズに販売され、独自性の高い製品と読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    医療・介護分野への展開計画はあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果2

    コスト削減や効率化への寄与は述べられるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    医療・介護分野への進出計画がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。

  • 地域経済への波及3

    滋賀県甲賀市の地域企業で、農業機械部品や水処理フィルターを手がける点は読み取れるが、地域経済への波及の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

PlaRain®のインテリア向け製品のラインアップを拡大し、医療・介護分野に展開する。医療機器製造の許可を取得し、重点的に製品開発を進め、自社ブランドの柱に育てる。

  • 目標:平成29年度では年間約60件になりました
  • 目標:約300社にPlaRain®の紹介を行いました

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。