ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業大阪府

多様な書式の見積書等に簡単にデータ出力できる業務ソフトの開発

食品開発株式会社

成果企画提案書の作成数(1日平均) 50アイテム→500アイテム

この事例のポイント

  • 各社の異なるフォーマットへの書き込み作業が煩雑で、1日の書類作成数にも限界があった。
  • 自社用に開発したシステムを他社へ販売できるよう改良した。
  • 企画提案書の作成数(1日平均) 50アイテム→500アイテム。1日の企画提案書作成数が約50アイテムから500アイテムへ増加し、30分で出力できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名食品開発株式会社
所在地大阪府 大阪市
業種飲食料品小売業
従業員数23人
資本金1,200万円

事業の背景

食品ギフト業界の川中企業として、食品メーカーの商品を発掘し、百貨店や通販会社へギフト商品として企画・提案している。商流はBtoBだが物流はBtoCとなる。平成29年度の売上高は前年比で倍増した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力各社の異なるフォーマットへの書き込み作業が煩雑で、1日の書類作成数にも限界があった。
  • 人手・技能商品情報の書き出しが手作業のため時間がかかり、生産性向上の妨げとなっていた。
  • 新製品・新技術多様なフォーマットへ自動で書き出せる市販ソフトがなく、自動化が課題となっていた。

やったこと

自社用に開発したシステムを他社へ販売できるよう改良した。さまざまなデータを直接取り込んでデータベース化し、多様な雛形に合わせてデータを書き出せる機能を実装した。商品管理や見積管理といった基幹業務に加え、商品写真管理機能なども実装した。クラウド版も開発した。

ソフト多様なフォーマットへ自動書き出しができる業務ソフト(書類作成システム)

新しい製品・サービス:各フォーマットへ商品情報などのデータを自動変換する業務ソフトおよびそのクラウド版。

事業の効果

  • 企画提案書の作成数(1日平均) 50アイテム→500アイテム

1日の企画提案書作成数が約50アイテムから500アイテムへ増加し、30分で出力できるようになった。入力ミスも削減された。先行導入したメーカーからは好評を得ており、システム販売による利益を海外展開への投資に充てる計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    前職でのシステム関連経験や従来からの取引先への一部導入が書かれ、自社開発システムの強みとの連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明確でない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    約2万アイテムのデータベースや、市販ソフトでは不可能な多様フォーマットへの自動出力という競争優位が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    自動化が課題だった書類作成の煩雑さを挙げ、1日平均50アイテムから500アイテムの企画提案書を30分で出力できる成果まで示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1日50アイテムから500アイテム、30分での出力という効率化の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    片山社長自らの開発や社内のシステム開発人材育成が書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    食品メーカーや取引先からの要望、先行導入メーカーからの好評、10分程度の説明で使える点など、ニーズと選ばれる理由が具体的である。

  • 事業化までの道筋2

    約1000社への導入目標はあるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    多様なフォーマットへの自動書き出しという機能は市販ソフトにない点が示されるが、分野全体の普及度についての記述はない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    人手不足や食品市場縮小への言及はあるが、川上・川下への波及効果や雇用創出の記述は限られる。

  • 費用対効果3

    1日50アイテムから500アイテムへの効率化と入力ミス削減が書かれているが、投入額に対する費用対効果の数字はない。

  • イノベーションへの貢献3

    クラウド版の開発や書類作成のシステム化により人手不足に対応する点は示されるが、サプライチェーン全体への貢献は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    人手不足によるシステム化や自動化の加速という方向性は触れられるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    地域の物流センター竣工は書かれているが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

システム販売を早期に実現し、約1000社への導入を目指す。海外展開も視野に入れ、対応人材の採用を検討している。

事業者の声

人手は減っていくがサービスの質は維持しなければならないとなった時、システムによる自動化や効率化はさらに重要になってくる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。