吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社ヤスオカ
| 事業者名 | 株式会社ヤスオカ |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 柏原市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 測定計測 |
| 従業員数 | 14人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
株式会社ヤスオカは線材と板材の圧延機を主力に、機械や生産ラインを製造販売している。線材は髪の毛ほどの細さから最大60mm径まで手がけた実績があり、メガネフレーム用の異形線の圧延機も得意とする。精密走間測定器は国内で唯一の国産メーカーとして事業を展開しているが、国内の同業大手は最近までに軒並み撤退し、海外メーカーとの競争が続いていた。
抱えていた課題
やったこと
圧延ラインを運転しながら圧延中の板の線径や板厚を1,000分の1mm単位で測定する精密走間測定器に、新しい機能を開発して搭載した。予熱については、熱が伝導する接触部分をあらかじめヒーターで予熱し、高めの温度に温めておく方式を考案して温度変化による測定誤差が起きる領域を小さくした。接触式測定モジュールの差動トランスは、従来の上下方向のぶれに加えて傾き方向にも追随するようにし、端部のたわみに追従して測定できるようにした。測定パスラインの基準高さはステッピングモーター駆動によりタッチパネルから指示できるようにし、段取り替えの調整作業を省力化した。さらに、ユニット式圧延機を単独制御型として製品化し、電機制御の設計ノウハウを活かした。
| 検査測定 | 精密走間測定器(新機能搭載) |
|---|
新しい製品・サービス:精密走間測定器の新機能(接触部分の予熱方式、傾き方向にも追随する接触式測定モジュール、タッチパネルから基準高さを指示できる機構)と、単独制御型のユニット式圧延機。
測定データの分析では、予熱によって測定誤差が従来の3分の1になり、精度が大きく向上した。端部のたわみにもスムーズに追従して測定できるようになり、品質保証の面での課題が解消へ向かった。基準高さの設定を自動化したことで段取り替えの調整作業が省力化された。新機能によって精密走間測定器の競争力が強化され、開発装置は大手圧延メーカーでテスト中で、別のユーザーからも引き合いが入っている。
今後も圧延機の分野を事業展開の柱と位置づけ技術開発に力を入れる。ユニット式圧延機は引き合いが順調で、当面は国内需要の深耕に注力する。ユーザーの投資は部分増設や補助ラインの機動的な設置が中心とみられ、そのニーズに応えるユニット式の提供を進める。アジア市場の開拓も視野に入れている。
いかに軽く追従機構を可動させるかがポイントで、そこの構想に時間を費やした
公式の事例集より(原文のまま)
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円