スポーツ自転車SUSプレテンションフレーム開発
三次元複雑形状の切削加工を行う5軸マシニング加工機を導入し、新機軸の高剛性ステンレス管を用いた自転車フレームの試作加工を実施した。
有限会社今村化学
| 事業者名 | 有限会社今村化学 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 香芝市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 複合・新機能材料,立体造形 |
| 設立 | 1968年 |
昭和43年6月創業のプラスチック製品成形メーカーで、耐熱性や耐電圧・絶縁性に優れる熱硬化性樹脂を用い、受配電設備用絶縁部品や鉄道車両部品などを製造してきた。熱硬化性樹脂の成形には圧縮成形技術を用い、1980年代からは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の加工も手がけてきた。主な取引先は鉄道車両・鉄道設備、電気設備、産業機器メーカー、電気工事会社などである。
抱えていた課題
やったこと
電力量計のデジタル化に伴う交換工事の際、従来のアナログ式とは端子の位置が異なるため電線の延長加工などが必要だったことから、デジタル電力量計に装着すればアナログ式と同じ端子配置になる電線接続ターミナルアダプターの試作・開発に取り組んだ。アダプターの本体構成部品の試作を通じ、新たな樹脂圧縮成形技術の確立を目指した。試作品製作に用いる金型や治具の購入に補助金を利用した。
新しい製品・サービス:無停電バイパスケーブル
デジタル電力量計用電線接続ターミナルアダプターの開発には成功したが、類似商品が大手メーカーから発売されたため製品化は断念した。アダプター開発を通じて習得した新たな圧縮成形技術は歯科医を目指す学生向け教材の製造に応用された。電力量計などの交換作業用の無停電バイパスケーブルは、大手電気工事会社など採用先が順調に拡大している。自社製品を生み出す取り組みは仲間づくりや業界での認知向上にもつながり、相談や依頼も増えている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和43年創業以来、熱硬化性樹脂の圧縮成形を軸に受配電部品や鉄道車両部品を製造してきた流れが書かれ、一貫性がうかがえる。
顧客ニーズに応え小ロットから量産までコーディネートする強みや、大手が手出しできないニッチ市場を狙う方針が書かれている。
電力工事会社の交換作業簡素化ニーズを課題として捉え、ターミナルアダプター開発に取り組んだと書かれているが、財務や数値目標は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
経験豊富なベテラン技術者を顧問に迎え、平成26年に開発室を立ち上げ、3Dプリンタなどを揃えたと書かれている。
無停電バイパスケーブルの採用先拡大や、大学病院の医師の声を聞いたカテーテル台の開発など、ニーズに基づく製品の方向性が書かれている。
ターミナルアダプター製品化は断念したが、その後の方向性や中長期の検証方法、スケジュールは書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
炭素繊維強化プラスチックの加工や熱硬化性樹脂の圧縮成形を扱い、ニッチ市場を狙う姿勢が書かれているが、高価格化の数値は示されていない。
受配電設備部品や鉄道車両部品の製造、電力量計の交換作業簡素化への貢献がうかがえるが、波及効果や雇用創出の記載は乏しい。
無停電バイパスケーブルの採用先が順調に拡大していると書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
3Dプリンタや小型切削加工機の活用や圧縮成形技術の応用が書かれているが、デジタル技術によるサプライチェーン変革までは読み取れない。
自社製品開発や下請け依存度の低下を目指す方向性はうかがえるが、成長分野への進出や構造転換の記述は限定的である。
奈良県香芝市の開発室を拠点に取り組むと書かれているが、地域雇用や地域経済成長への言及は少ない。
樹脂成型技術を柱に、無停電バイパスケーブルのような自社製品を生み出すチャレンジを今後も続ける。
顧客の喜びが従業員にも返ってくるような循環を生み出す
公式の事例集より(原文のまま)
三次元複雑形状の切削加工を行う5軸マシニング加工機を導入し、新機軸の高剛性ステンレス管を用いた自転車フレームの試作加工を実施した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。