ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

革新的な開発による多品種・小ロット・短納期の顧客ニーズへの対応

株式会社大番

この事例のポイント

  • 従来の機械ではウレタンフォーム材を精度良く加工できなかった。
  • 従来のスライサーや旧型のレシプロカッターでは対応できなかったウレタンフォーム材の多品種化、小ロット・短納期化に対応するため、新たなレシプロカッターを導入した。
  • 新たなレシプロカッターの導入により、多品種・小ロット・短納期化への対応ができるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大番
所在地大阪府 吹田市
業種ゴム製品製造業
従業員数40人
資本金1億円
設立1957年

事業の背景

昭和32年創業で、当初は車のシートクッションを手掛けたのち産業資材分野へ進出し、工業用・一般産業用のスポンジ、ゴム製品、樹脂製品の加工・販売を行ってきた。現在の大きな柱は大手空調機器メーカー向けの吸音材や断熱材である。大手企業との取引では、単なる下請けにとどまっていては将来の発展は見込めないという認識がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の機械ではウレタンフォーム材を精度良く加工できなかった。
  • 人手・技能熟練作業者に負荷がかかり、顧客の求める多品種化・小ロット化・短納期化に対応できなかった。

やったこと

従来のスライサーや旧型のレシプロカッターでは対応できなかったウレタンフォーム材の多品種化、小ロット・短納期化に対応するため、新たなレシプロカッターを導入した。レシプロカッターは上下振動するカッターで厚い素材も加工できる。新たな機械は従来できなかった軟質ウレタンフォーム材を伸縮なしで精度よく加工できるものである。ウレタンだけでなく、ゴム、スポンジ、各種発泡体にもデータ入力して加工できるようにした。これにより職人技を要した作業を若手作業者でも対応できるようになった。

加工機レシプロカッター

事業の効果

新たなレシプロカッターの導入により、多品種・小ロット・短納期化への対応ができるようになった。ウレタンフォーム材を伸縮なしで精度よく加工できるようになり、職人技を要した作業を若手作業者でも担えるようになった。これにより熟練作業者の技術の継承にもつなげることができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成25年度の補助事業で新型レシプロカッターを導入し、多品種・小ロット・短納期化に対応した経緯が書かれており、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    超短納期を最重視し、朝の注文をその日のうちに出荷することもあると具体的に書かれ、自社の強みとして競争優位が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    課題として熟練作業者への負荷や多品種・小ロット・短納期への未対応が挙げられ、それに対する導入の取組が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げに関する数値目標は書かれておらず、実現可能性を判断する材料はわずかしかない。

  • 事業を進める体制4

    従業員40名、現場の裁量と毎日のミーティングによる仕事量調整、熟練者の技術継承の取組など、体制面の具体的な記述がある。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    主要取引先や超短納期・高品質の実績、クレームがないという事実が書かれ、選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    マニュアル整備や技術継承など取組の方向は示されるが、中長期のスケジュールや検証過程は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ウレタンフォームの精密加工に関する記述はあるが、高付加価値化や高価格化を示す具体的な数字は見当たらない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    大手空調機器メーカー向け吸音材などの事業が書かれるが、波及効果や雇用創出を国が補助する理由としては読み取りにくい。

  • 費用対効果2

    補助額や付加価値増加、生産性向上の数値が示されておらず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府吹田市に本社があることは書かれるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

将来の発展は見込めない時代です。規模は小さくても独自にアイデアを持ち、どんな顧客に対しても そのノウハウを提供することで貢献していかねばなりません。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。