ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業島根県

川上から川下の食品関連業者が共同商品開発を行う「コラボレーション・スクェア」の新設

株式会社タカハシ包装センター

この事例のポイント

  • 従来のパッケージ品の卸売だけでは付加価値が低く、パッケージのマーケティング機能を十分に発揮できていなかった。
  • 食品トレーなどを販売する同社が、自社内の一部にテストキッチンを設置する取り組みを行った。
  • 益田市と浜田市の同社内に「コラボレーション・スクェア しまねキッチン」が完成し、想定していた機能が発揮されることを確認できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タカハシ包装センター
所在地島根県 浜田市
業種各種商品卸売業
従業員数170人
資本金3,500万円
設立1975年

事業の背景

株式会社タカハシ包装センターは、食品業界の川上の生産者から食品メーカー、川下のスーパーマーケットまで、食品トレー・フィルムなどのパッケージ全般と付随する機器を販売している。島根県内に4拠点を置き、山口県や佐賀県などにも拠点を構えるとともに、近年は大都市圏への進出も進めている。大手食品メーカーや大手小売店は商品開発部門や設備を備えている一方、中堅・中小企業はそうした設備を準備しにくい状況にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信従来のパッケージ品の卸売だけでは付加価値が低く、パッケージのマーケティング機能を十分に発揮できていなかった。
  • 新製品・新技術地方のスーパーなどは日々の調理で手一杯で、商品開発や売り場開発のための調理場所が確保できなかった。
  • 新製品・新技術中堅・中小企業は商品開発の専門部門や設備を備えられる投資環境になく、食品の開発と売り場づくりを共同で行える場が不足していた。

やったこと

食品トレーなどを販売する同社が、自社内の一部にテストキッチンを設置する取り組みを行った。調理に必要な機材と、実際の売り場を模した展示場所を整え、展示方法を検討できるよう機材の内容を重ねて検討した。益田市と本社のある浜田市に先行して設置し、益田市のキッチンは取引先スーパー本店に近いことから商品開発相談の場として活用を試みた。松江市内は場所を確保できず本事業では設置できなかった。地元で活動するフードコーディネーターの協力を得て地元食材を生かした料理方法を開発し、キッチンの使い勝手も点検してもらった。

  • その他調理設備模擬売り場などの展示設備

事業の効果

益田市と浜田市の同社内に「コラボレーション・スクェア しまねキッチン」が完成し、想定していた機能が発揮されることを確認できた。調理設備と展示設備を備え、食品の開発から模擬展示までを行えるようになった。生産者、食品メーカー、スーパーなど業者を問わず集まり、その場で調理して新商品の提案が活発に行われた。食材・食品企業との共催によるミニ展示会も開き、顧客理解や課題解決の場の提供につながった。

今後の展望

大手量販店や食品スーパー、地元食品メーカーとの商談の場としての活用を想定しており、来場は徐々に増えている。大手スーパー担当者からは商品開発がスムーズに進むと喜ばれており、取引先企業の販路開拓支援にもつながると期待されている。地域の食文化を持ち寄る場として、新たな地方食文化の創生にもつながると見込まれている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。