ものづくり補助金平成25年度情報通信業広島県

プロジェクションマッピング技術を用いた祭壇装飾映像の製作と提供

中国システム機器 株式会社

成果15パターンの祭壇プロジェクションマッピング映像の完成

この事例のポイント

  • 葬祭市場は需要の伸びが期待されるもののIT化が遅れており、効率化と競争力強化が求められている。
  • 葬儀の場にふさわしい四季の花、遺影写真、祭壇の背景画面、寺社・地域の名所等を撮影し、3次元CG化して組み合わせ、15パターンの祭壇プロジェクションマッピング映像(静止画と動画)を…
  • 15パターンの祭壇プロジェクションマッピング映像の完成。葬儀の多様化に対応し、季節感や地域色が感じられる15種類の画像を完成させ、故人の人柄や生き様を演出するオーダーメイドの…

事業者のプロフィール

事業者名中国システム機器 株式会社
所在地広島県 福山市
業種情報サービス業
従業員数12人
資本金2,000万円
設立1982年

事業の背景

葬祭市場は需要の伸びが期待されるものの、IT化の遅れがあり効率化と競争力強化が求められている。少子高齢化・核家族化の進展により葬儀の個性化・低価格化の要求が高まっている。当社は遺影写真の加工と葬儀用映像の製作を主力とし、ビデオ製作・編集加工や写真の復元・修正の技術と葬儀事業者との営業ノウハウを保有している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力葬祭市場は需要の伸びが期待されるもののIT化が遅れており、効率化と競争力強化が求められている。
  • 新製品・新技術葬儀の個性化・小規模化に対し、低価格でより効果の高い演出コンテンツが求められている。

やったこと

葬儀の場にふさわしい四季の花、遺影写真、祭壇の背景画面、寺社・地域の名所等を撮影し、3次元CG化して組み合わせ、15パターンの祭壇プロジェクションマッピング映像(静止画と動画)を制作した。画像のずれやボカシの不具合は細かく修正した。各宗派の住職や複数の葬祭事業者に調査を行い、祭壇に安置した本尊に画像が重なる部分の映像にマスクをかけ、数種類をテストした結果、本尊が明るくマスクの誤差が目立たない「白ぼかしマスク」を採用した。3次元CG・AfterEffectsソフトのレンダリング等の技術指導を受け、画像製作・操作の人材育成を行った。

ソフト3次元CG・AfterEffectsソフト

新しい製品・サービス:祭壇プロジェクションマッピング映像(静止画と動画)

事業の効果

  • 15パターンの祭壇プロジェクションマッピング映像の完成

葬儀の多様化に対応し、季節感や地域色が感じられる15種類の画像を完成させ、故人の人柄や生き様を演出するオーダーメイドの葬儀づくりが可能になった。荘厳で幻想的な映像で演出効果を高める一方、祭壇準備が不要になりコストカットを実現した。事前の綿密な調査により宗派や慣習の違いに対応し、僧侶や葬祭事業者、利用者からの違和感やクレームのない商品に仕上がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    OA機器ソリューションや17年前からの遺影加工・葬儀用映像の作成という過去の取組との一貫性が示される。経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    葬祭市場のIT化の遅れと、個性化・低価格化の要求に合致する点が述べられる。自社の強みとして映像技術と葬儀事業者との営業ノウハウが挙げられている。

  • 課題の認識と解決3

    祭壇準備が不要でコストカットを実現したと書かれ、課題と解決の方向は示される。ただし売上や付加価値の数値目標は読み取れない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員12人で、3次元CGやAfterEffectsの人材育成を行ったと書かれる。体制の具体性はやや薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    15種類の画像、宗派や慣習への対応、白ぼかしマスクの採用など具体的な製品仕様と、低コストで多彩な演出という選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として市場開拓の段階と展示会出展、全農を窓口とした中国四国地区への展開が述べられる。スケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    バーチャル祭壇や祭壇プロジェクションマッピング映像は市場に先駆ける商品で、前例のない新サービスと明記されている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    葬儀の個性化・低価格化への対応は書かれるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は読み取れない。

  • 費用対効果3

    祭壇準備が不要でコストカットを実現したとあるが、補助金投入額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元CGや裸眼3D映像技術を活用し、葬祭のIT化に貢献する方向性がうかがえる。サプライチェーンへの波及は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    葬祭市場のIT化の遅れに対応する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は読み取れない。

  • 地域経済への波及2

    広島県内の葬儀場への導入や中国四国地区への展開が書かれ、地域性はうかがえるが、地域経済の牽引は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

広島県内の葬儀場数ヶ所で導入されつつあり、今後は全農を窓口に中国四国地区のJA系列や他の葬儀場へ市場開拓を行う。展示会やメディアでの紹介を通じて普及活動を続け、裸眼3D映像技術を祭壇プロジェクションマッピングに活用する計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

千葉県情報通信業平成25年度

障害者関連事業で商品と顧客サービスを革新する就労支援事業

障害者就労支援器具「ワークサンプル幕張版」で使う30段棚を、既存の台湾製木製棚から国産のプラスチック製棚に変更した。

効果:台湾産木製棚から国産プラスチック製棚にしたことで軽量化、高品質化、低コスト化が実現した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。