ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業広島県

プレート&シェル型熱交換器の余寿命診断に用いるアタッチメント製作と余寿命診断測定装置の開発

ポエック株式会社

この事例のポイント

  • プレート&シェル型熱交換器は余寿命診断がなく、メンテナンスシステムが確立できていない。
  • プレート&シェル型熱交換器の腐食を再現できるアタッチメントを開発した。
  • 熱交換器内部の腐食状況が目視可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名ポエック株式会社
所在地広島県 福山市
業種機械器具卸売業
技術分野機械制御,情報処理,測定計測,立体造形
従業員数82人
資本金295万円
設立1989年

事業の背景

当社は水と空気をテーマに環境配慮型の製品の製造販売を行い、商社・メーカー・サービスの3事業をバランスよく展開している。プレート&シェル型熱交換器はコストと技術優位性を持つが、メンテナンス時の余寿命診断がないことが課題となっていた。産業用熱交換器の国内市場は1800億円から2000億円の規模である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力プレート&シェル型熱交換器は余寿命診断がなく、メンテナンスシステムが確立できていない。
  • 新製品・新技術熱交換器の余寿命診断に用いるアタッチメントと測定装置が必要である。

やったこと

プレート&シェル型熱交換器の腐食を再現できるアタッチメントを開発した。アタッチメントは分解・組立が可能で、高温・耐圧設計、安価な構造とし、流体による腐食を再現できる内部構造とした。損傷状況の確認のため中性子ビームによる計測を行う設計とし、ワンショット3Dによる診断を可能とした。余寿命診断測定装置の開発を行い、発錆状況及び腐食量の類似性の確認と腐食モニタリングを目指した。プレート内部の減肉レベルについては透過試験による評価を検討中である。

その他アタッチメント
検査測定余寿命診断測定装置

新しい製品・サービス:プレート&シェル型熱交換器の余寿命診断に用いるアタッチメントと余寿命診断測定装置

事業の効果

熱交換器内部の腐食状況が目視可能になった。内部の腐食状況を模擬できるようになり、減肉評価も可能となったことで、余寿命診断の情報源として活用できるようになった。今後は設備の省スペース化、メンテナンス工程の圧縮、格安のトータルコストでの提供が可能になる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    「当社は水と空気をテーマに環境配慮型の製品の製造販売を行っている」とあり、製品開発の経緯との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「コストと技術優位性を持つ」「商社、メーカー、サービスの3つの事業をバランス良く展開」と強みは書かれているが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    メンテナンスシステムが確立できていない課題と、余寿命診断装置で解決を図る流れは読み取れるが、事業計画の売上・付加価値目標までは書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    「国内市場は1800億円から2000億円の規模」とあるが、高付加価値の創出目標や賃上げ目標の数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    大阪府立大学への改造委託、理化学研究所、広島大学など協力体制が具体的に挙げられており、外部連携による遂行体制は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    「格安のトータルコストで提供」「設備の省スペースデザイン」など選ばれる理由は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    開発目標の段階や「プレート内部の減肉レベルについて、透過試験による評価を検討中」と記載があるが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    「プラント保全の革新的技術であり、新規の市場参入が可能」とあり新規性は示されるが、普及度や価格水準の定量的根拠は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    化学プラントの省エネ率向上や減災への貢献が事業目的に挙げられ、社会的意義は読み取れるが、波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    中性子ビームによる計測や余寿命診断システムといった先端技術の活用が示されるが、サプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    「次世代エネルギー燃料の輸送技术への貢献」が事業目的に挙げられているが、構造転換との関係は具体的に書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

プレート&シェル型熱交換器の市場優位性により国内市場での販路を拡大する。余寿命診断システムはさまざまなプラント設備に応用でき、新規市場参入が可能である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。