回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
伊予蒲鉾株式会社
成果カルシウム含有量 1倍→3倍
| 事業者名 | 伊予蒲鉾株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 西予市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 33人 |
| 資本金 | 3,800万円 |
| 設立 | 1987年 |
当社は水産練製品(じゃこ天、蒲鉾、竹輪)を製造し、年間の売上構成は天ぷら類(揚げ物)50%、蒲鉾類30%、竹輪類20%である。愛媛県産の魚100%を使う「愛あるブランド」認定の練り製品などで地元の魚を生かしてきた。海外の冷凍すり身を使う大手メーカーの安売りにより市場の価格が崩れ、水産資源の減少で魚価も高値が続いている。成魚はトロ箱1杯5,000〜15,000円、稚魚は1,000〜5,000円で取引されている。
抱えていた課題
やったこと
高性能ミートチョッパー(72型、ステンレス製)を導入した。特殊構造のプレート(目皿)により大きな骨や皮もチョッピングできるようにし、穴をテーパー状(円錐型)に加工して目詰まりを回避した。インバータを備えて原料に応じた最適な回転速度に制御し、金属摩擦による熱を抑えて鮮度低下を防いだ。錆の出ないステンレス製とし、従来の鋳物製から変更した。導入後、ハランボを丸ごと投入して耳石の粉砕・除去の実験を行い、プレートを1ミリ単位で調整し、チョッパー作業の回数を変えてペーストを製造した。そのペーストでじゃこ天を試作したところ評判が良く、販売可能と確信した。
| 加工機 | ミートチョッパー(72型) |
|---|---|
| 加工機 | ミートチョッパー(52型) |
新しい製品・サービス:栄養機能食品として認定された「健康じゃこ天・骨力(こつりょく)」
ハランボの下処理にかかる時間が短縮され、作業効率が上がった。原料の有効活用は従来より約20〜30%向上した。骨を多く含む試作品はカルシウムやコラーゲンの含有量が増え、カルシウムは従来品の約3倍となり、栄養機能食品に認定された新商品「健康じゃこ天・骨力」が完成した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和62年設立以来の水産練製品製造と地元魚の活用が書かれ、過去の取組との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。
海外冷凍すり身の安売りで価格破壊が起きたことと、ハランボの安値取引を強みに変える構想が書かれ、外部環境と自社の対応が具体的に読み取れる。
下処理に1人1〜2時間かかる課題と、原料有効活用20〜30%向上、栄養機能食品認定の新商品による高付加価値化が書かれている。
時間短縮や原料有効活用の割合は示されるが、付加価値額の増加率や賃上げの目標値は書かれていない。
ISO9001取得と品質管理への注力はうかがえるが、補助事業の遂行体制や人材配置の記述はない。
ハランボ製品の評判が良く販売可能と確信したこと、学校給食や介護食といった顧客ターゲットが示されている。
試作と試験、新市場開拓の課題は書かれるが、スケジュールや課題の解決方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
健康じゃこ天・骨力は、カルシウムが従来品の約3倍となり栄養機能食品に認定された点で、同分野内の高付加価値化が読み取れる。
地元宇和海の魚の活用や水産資源減少への対応がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述は書かれていない。
時間短縮と原料有効活用20〜30%が示されるが、投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
愛媛県産の魚を使い愛あるブランドに認定された地域特性の活用は書かれるが、地域経済成長への牽引の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既存商品の製造を維持しつつ、ミートチョッパー導入により新商品の開発を続ける。水産資源の制約の中で原料の有効活用をさらに進め、環境問題にも対応していく。今後は学校給食や介護食など、新たな市場の開拓を課題とする。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。