未利用地域資源の高付加価値化に向けた生産性の向上と通年加工の実現
わかめ太茎のカット工程に高速裁断機を導入した。
効果:わかめ太茎1人あたりの裁断作業時間 120分→5分
局部熱処理株式会社
成果自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
| 事業者名 | 局部熱処理株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 西条市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1981年 |
局部熱処理は化学・石油・電力プラントの配管や圧力容器などの溶接部を加熱して応力を解放する作業である。全国に専業業者は数十社程度しかないニッチな市場で、会社は四国内で唯一の局部熱処理企業である。国内外のプラントの大型化や規格改正により、大型構造物の熱処理需要が増加していた。
抱えていた課題
やったこと
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。ヒーター、制御装置、温度記録計を1つのユニットとしてキューブ型のコンテナにまとめ、全国のプラントへ搬送しやすくした。ヒーターは2枚1組をセットにした金網のカゴに入れて運搬しやすくした。局部熱処理用の加熱装置は市販されていないため、必要な機器や部品を購入して自作した。平成28年6月には関東営業所を開設し、全国の需要に対応できる体制を整えた。
| 加工機 | 6点式自動抵抗加熱装置 |
|---|---|
| 検査測定 | 温度記録計 |
新しい製品・サービス:6点式自動抵抗加熱装置(キューブ型コンテナに加熱処理装置を取りまとめたもの)
自社設備の増強により他社へのリースが不要になり、スケジュール調整の手間と費用が減少してコスト削減につながった。自社で仕事が完結するようになり納期が短縮された。最新鋭の設備により精度の高い熱処理が可能となり品質が向上した。大型構造物の熱処理を全国の複数現場で同時に行えるようになり、売上が増加した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の局部熱処理の専業で、四国唯一の企業として既存事業の延長に設備増強を位置づけている。ただし経営戦略としての明示は薄い。
大型構造物の需要増と同業者の廃業を挙げ、四国唯一・蓄積ノウハウを強みとして受注拡大を狙う構図が具体的に読み取れる。
20台以上の加熱装置が必要と現状の制約を示し、6点式自動抵抗加熱装置の導入で同時並行施工と納期短縮を図る計画が読める。
納期短縮と売上増加を見込むと書かれているが、売上や付加価値の数値目標は示されていない。
会長・専務が関東営業所に常駐し、人材育成の課題にも触れている。従業員12名規模での遂行体制が読み取れる。
ニッチな市場で大型構造物の顧客ニーズを挙げ、搬送しやすいコンテナ化など選ばれる理由が具体的に書かれている。
ノウハウの体系化による事業承継や設備増強の検討に触れるが、スケジュールや実施方法の詳細は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
四国唯一、全国でも数十社程度の専業市場であり、同分野で高水準の対応力を持つことが具体的に読み取れる。
老朽化した国内プラントのメンテナンス需要や海外向け大型製品の増加に触れるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。
費用対効果を示す数値は見当たらないが、リース費用削減によるコストダウンへの言及がわずかにうかがえる。
ユニット化による作業効率向上は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
四国の地域企業として関東にも拠点を置く形が読めるが、地域の経済成長への牽引は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
原発停止に伴う火力発電所のフル稼働や、プラントの老朽化対策によりメンテナンス需要が全国で続くと見込まれる。同業者の廃業により受注確保も見込まれ、今後も需要が拡大すると見られている。現状の受注をこなすには更なる設備増強が課題であり、事業継承予定の専務が関東営業所で新規顧客を獲得している。人材育成と技術の体系化も求められている。
わかめ太茎のカット工程に高速裁断機を導入した。
効果:わかめ太茎1人あたりの裁断作業時間 120分→5分
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
厚みのある生地の裁断工程の一部を、アパレルコンピュータシステムと自動延反機の導入によりIT化・自動化した。
効果:1着あたりの生産時間 16時間→7時間