ものづくり補助金平成25年度情報通信業福岡県

タブレット/スマートフォン対応の呼出しチャイム受信表示機の試作開発

株式会社ランテックソフトウェア

成果従来のシステムに比べ40%程安く提供できる

この事例のポイント

  • 飲食業界は従業員不足が深刻で、アルバイトの時給を上げるなどの対策は経営を圧迫している。
  • 従業員のスマートフォンやタブレットに呼び出し情報が届く、新しい呼び出しチャイムシステムの試作品を開発した。
  • 従来のシステムに比べ40%程安く提供できる。スマートフォンやタブレットで呼び出しを確認できるため、従業員が表示器まで行く必要がなくなり、移動距離とムダな時間が減っ…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ランテックソフトウェア
所在地福岡県 北九州市
業種情報サービス業
技術分野情報処理
従業員数7人
資本金4,000万円
設立1993年

事業の背景

同社はソフトウェア開発やホームページ制作を手掛け、主力の不動産鑑定士向け業務ソフトは業界ナンバーワンのシェアを誇る。一方、飲食業界では近年従業員不足が続いており、労働環境の改善が求められている。同社は新規事業として呼び出しチャイムの開発に着手した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能飲食業界は従業員不足が深刻で、アルバイトの時給を上げるなどの対策は経営を圧迫している。
  • 生産能力従業員は呼び出しのたびに表示器まで行ってテーブル番号を確認しており、営業時間内に何度も繰り返すため時間のロスと身体的・精神的な負担が大きい。
  • 生産能力呼び出しに気づけない、または従業員同士が重なるなど応対漏れが起き、顧客満足度を下げかねない。

やったこと

従業員のスマートフォンやタブレットに呼び出し情報が届く、新しい呼び出しチャイムシステムの試作品を開発した。新たに表示器(メイン、サブ)と受信機(中継器)、タブレット、スマートフォン用の表示アプリを開発した。アプリは自社で開発し、ハードはチャイム製造・販売メーカーの協力を得て開発した。テーブル番号の管理を工夫することで、予約時や来店時の受付で空きテーブルを見極めて案内する管理システムへの連動も可能になる。

その他表示器(メイン、サブ)
その他受信機(中継器)
その他タブレット
ソフトスマートフォン用表示アプリ

新しい製品・サービス:呼び出しチャイム

事業の効果

  • 従来のシステムに比べ40%程安く提供できる

スマートフォンやタブレットで呼び出しを確認できるため、従業員が表示器まで行く必要がなくなり、移動距離とムダな時間が減って生産性が上がる。少ない従業員で効率よく店を運営でき、顧客満足度も向上すると見込まれる。アプリを無料配布するため導入コストは従来より安く、飲食店に加え工場や介護現場への展開も見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組として不動産鑑定士向けソフト開発やASP事業が挙げられるが、呼出しチャイムとの一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    業界ナンバーワンのシェアや韓国企業との提携など強みは書かれているが、飲食向け市場の規模や競争状況の分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    飲食業界の従業員不足や時給上昇による経営圧迫という課題が示され、呼出しチャイムで移動距離を減らし生産性向上につなげる構図が読み取れる。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    年間1000~2000セットの需要開拓を目指すとあり、導入コストは従来比40%程安いという数値も示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社内でアプリ開発を行い、ハード開発はチャイム製造・販売メーカーに協力を求めたとあるが、従業員7人規模での体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    飲食店の従業員不足という具体的ニーズに対し、業界初・アプリ無料配布・40%安いという選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は実施試験、品質向上、マーケティング、量産、販売の順に進めるとあるが、各段階のスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    業界初の、スマートフォンやタブレットで呼び出しを確認できる仕組みで、従来のチャイム製品とは異なる高付加価値化が示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    飲食業の人材不足や労働環境改善の必要性にふれているが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    導入コストが従来比40%安いことは書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献3

    スマートフォンやタブレットを活用し、飲食店から工場・介護現場へ展開する新しい仕組みが示されるが、地域やサプライチェーンへの貢献までは書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    北九州市の企業であることや地元IT振興の活動はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用・成長の具体的な記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

実施試験などを行い品質を高め、マーケティング、量産、販売を進め、年間1000~2000セットの需要開拓を目指す。今後は工場や介護の現場での需要も掘り起こしていく。

  • 目標:年間1000~2000セットの需要を開拓を目指す

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。