回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
エイリツ電子産業株式会社
| 事業者名 | エイリツ電子産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 福岡市 |
| 業種 | 情報通信機械器具製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,測定計測 |
| 従業員数 | 29人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 1967年 |
同社はネットワーク時代に対応する通信機器のメーカーで、事業全体の8割超を全国の県警本部や管区警察、警視庁などの官公庁、九州電力、日本放送協会が占める。平成25年には警察庁に製品が認められ、全国の県警本部への一括導入を実現した。日本の食料自給率は平成27年度で39%と先進国で最低水準にあり、TPP加盟による国内農業への影響が懸念されている。農業従事者の65才以上の高齢者が全体の6割を占め、農業人口は先細りの可能性がある。
抱えていた課題
やったこと
ハウス内の気流の温度、湿度、照度、土壌内の温度、湿度を測定するセンサーを開発した。データはLAN回線でクラウドサーバーに蓄積するため、親機がなくても直接LANにつながる形態に改良した。蓄積データは周年作業を比較し、生産品質との相関関係を探る基準作りを進めた。データは生産者のスマートフォン・タブレットで確認でき、温度が異常に変化した場合はアラームで知らせる。必要に応じて施設監視カメラや、ハウスの窓の開閉・水の散布などの遠隔操作機能も備えた。ハウス内の高温多湿や虫の侵入に対し、電子部品に水や虫が入らないよう配慮し、耐久性の高い部品を選定した。
| 検査測定 | ハウス内環境監視・制御装置(環境センサー、環境制御ボックス) |
|---|
新しい製品・サービス:ハウス内環境監視・制御装置(環境センサーと環境制御ボックス)
ハウス内の環境を遠隔で監視・制御できる装置を社内一貫で生産できるようになり、多様なセンサーの提供と新規センサーの継続的な開発が可能になった。ICT技術により農家の経験や知恵を再現・サポートし、農業経営の効率化につなげられる見込みである。一方、耐久性を確保したことで製造コストが上がっており、多くの農家が導入できる価格までコストを下げることが課題として残っている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成15年に経営革新計画の認定を受け、IP化通信機器を平成18年から製品化した経緯が示され、今回のハウス環境監視への展開は既存技術の延長と読める。
事業の8割超を官公庁等が占める一方、センサーを社内一貫生産でき多くのラインナップを持つことが強みとして具体的に書かれている。
ハウス内の管理が経験と勘に依存する課題と、製造コストが高く小規模農家へ広げる課題が書かれているが、解決後の数値目標は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
従業員29人で通信機器を社内一貫生産している体制は読み取れるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力への言及は薄い。
農家がハウス内の温度・湿度を見回りの負担なくスマホで確認でき、異常時にアラームが届くなど、顧客と価値が具体的に書かれている。
コスト低減を今後の課題として挙げているが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ハウス内環境監視に取り組む他社もあると書かれ、競合のなかで一貫生産やセンサーの多さによる優位性が示されている。
食料自給率39%や農業従事者の高齢化が示され、国内農業を支える必要性は読み取れるが、雇用や波及効果の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ICTを使った施設園芸、クラウド蓄積データと生産品質の相関分析、遠隔操作機能など、先端技術の活用が具体的に書かれている。
ICT施設園芸という成長分野への進出が書かれているが、日本経済の構造転換への言及は薄い。
福岡市の企業が農業を対象に事業を行う点はうかがえるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記載は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
現在は研究機関などへ装置を提供しているが、今後は小規模農家などへの提案を強化し、販売実績を上げていく方針である。
日本の農業は、TPP参加によって厳しい国際競争に勝ち残っていかなければならない。当社は、農家の方々が長年培ってきた知恵をICT技術を使って再現したり、サポートすることで農業経営がより効率的で魅力的なものになると考えている。若い世代の人たちが関心を持ち、関わることができるよう当社の技術とノウハウで支えていきたい。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった