ものづくり補助金平成25年度製造業福岡県

医療用塩分規制・無塩・低塩パン専用の製造ラインの確立による生産効率化と増産体制の実現

株式会社クロワッサン

成果製造ロス 10%→5%

この事例のポイント

  • 低塩・無塩パンの需要が高まったが、一般製品と混在する現場で製造しており専用ラインがなかった。
  • 一般製品との混在を防ぐため、低塩・無塩パン専用の製造ラインを確立する設備を導入した。
  • 製造ロス 10%→5%。専用ラインの確立により低塩・無塩パンの量産体制が整い、納入先を広げた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社クロワッサン
所在地福岡県 大野城市
業種食料品製造業
従業員数45人
資本金1,000万円
設立1980年

事業の背景

株式会社クロワッサンは1980年創業のパン製造会社で、福岡都市圏を中心に医療機関や福祉施設、教育機関へ給食用パンを届けている。低塩・無塩パンやアレルギー対応パンなどの独自製法で顧客の支持を得てきた。医療機関向けの減塩・無塩パンは患者の病状に合わせて多様な要求に応える必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力低塩・無塩パンの需要が高まったが、一般製品と混在する現場で製造しており専用ラインがなかった。
  • 品質・精度一般製品と混在した製造現場では焼き上げ後に見た目で判別できず、製品の混在防止が課題だった。
  • コスト・採算低塩・無塩パンは防腐効果のある塩を抑えるため劣化しやすく温度管理も難しく、製造ロスが生じていた。

やったこと

一般製品との混在を防ぐため、低塩・無塩パン専用の製造ラインを確立する設備を導入した。焼き上げ前の二次発酵を行うホイロを一般製品と別に使えるようにし、製造効率を高めた。金属探知機付きの包装機を導入し、物理的に区分けする体制を整えた。これにより製造現場での製品の混在を防ぐ仕組みを構築した。

その他ホイロ
加工機包装機(金属探知機付き)

事業の効果

  • 製造ロス 10%→5%

専用ラインの確立により低塩・無塩パンの量産体制が整い、納入先を広げた。新たな包装機で一般商品との混在防止に効果があり、食品産業優良企業等表彰で農林水産省食料産業局長賞を受賞し顧客からの信頼にもつながった。二次発酵用ホイロにより効率性が高まり、製造ロスを約5%まで低減した。2017年には新工場を立ち上げ、より安全に製品を届ける体制を整えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    独自製法で医療・福祉向けの低塩・無塩パンを手がけ、ホイロと包装機で専用ラインを確立したとあり、事業との一貫性は読み取れるが経営戦略の明文化は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    患者や高齢者向けの低塩・無塩パンの需要の高まりに応じたとあるが、競合や市場規模などの外部環境分析の記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決4

    一般品との混在や製造ロスという課題を認識し、ホイロと包装機導入で対応したと書かれ、製造ロスは約10%から約5%へ低減したとある。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    製造ロスを約5%まで低減した実績はあるが、事前の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    中小企業診断士の支援を受けて計画を文書化したとあるが、体制や人材の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    医療機関や福祉施設向けの低塩・無塩パンという顧客ターゲットと、混在防止による安全性という選ばれる理由が明確に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作開発から設備導入、2017年の新工場建設へと段階的に進んだ経過が書かれているが、課題解決の手順は詳細に読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    低塩・無塩パンを一般品と分けて量産する専用ラインを確立し、農林水産省の表彰を受けたとあり、同分野で高水準の取組と読める。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    医療機関や福祉施設への給食用パン供給と、新工場による納入先拡大が書かれ、地域の医療・福祉への貢献がうかがえる。

  • 費用対効果4

    製造ロスを約10%から約5%に低減し、量産体制と新工場建設につながったと数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    金属探知機付きの包装機の導入は書かれるが、先端的なデジタル技術の活用やサプライチェーンへの波及は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    福岡都市圏を中心に地域の医療機関や福祉施設へ給食用パンを届けており、地域に根ざした事業と読み取れるが雇用効果の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

これまで難しかったことが可能になった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。