ものづくり補助金平成25年度製造業佐賀県

レーザー加工機導入による木製小物商品の効率的多品種少量生産体制の構築

レグナテック株式会社

成果レーザー加工機により20mm前後の板厚カットが可能となった。

この事例のポイント

  • 家具製造で生じる木材端材の処理費用が大きなコスト負担となっていた。
  • 家具製造で生じる木材端材を活用するため、レーザー加工機を導入して木製小物商品の開発に取り組んだ。
  • レーザー加工機により20mm前後の板厚カットが可能となった。レーザー加工機の導入により、20mm前後の板厚カットや家具製造用機械では対応できない曲線カットが可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名レグナテック株式会社
所在地佐賀県 佐賀市
業種家具・装備品製造業
技術分野立体造形
従業員数50人
資本金1,200万円
設立1972年

事業の背景

同社は天然木を使った収納家具、ダイニングセット、一枚板のテーブル、オーダー家具の製造・販売を行っている。使用木材はウォールナットやナラ、ブナなど高級材が中心で、平板で仕入れて部材ごとに加工している。その過程で出る端材は専用コンテナに集め、定期的に業者に引き取ってもらっていたが、処理費用が大きなコスト負担となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算家具製造で生じる木材端材の処理費用が大きなコスト負担となっていた。
  • 新製品・新技術端材は既存家具の材料には使えないが、小物雑貨などには利用できる良質な木材であり、新たな商品開発が必要だった。

やったこと

家具製造で生じる木材端材を活用するため、レーザー加工機を導入して木製小物商品の開発に取り組んだ。レーザー加工機を用いて各種木材、ガラス、プラスチックへの彫刻や裁断を実施し、機械と加工試作品の確認・検証を行った。データ入力はCADデータに加え、スキャナで取り込んだデータの加工確認も行った。小物インテリア、玩具類、ノベルティー商品、その他のプレート商品などの事業化を進めた。

加工機レーザー加工機

新しい製品・サービス:小物インテリア、玩具類、ノベルティー商品(木製しおり、キーホルダー、バッチ、ホテル等の木製プレートを含む)

事業の効果

  • レーザー加工機により20mm前後の板厚カットが可能となった。

レーザー加工機の導入により、20mm前後の板厚カットや家具製造用機械では対応できない曲線カットが可能になった。文字や模様の書き込みや木材表面への彫刻による凹凸加工もでき、立体的な装飾が可能になった。これにより既存の家具製造用機械だけでは表現できなかった形状や装飾が実現し、付加価値の高い商品開発につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    家具製造の既存事業と端材活用の取組が連続しており、木製小物の展開も事業の延長として読めるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高級材を多用する家具製造の強みや、端材が小物材料として良質だという点は読み取れるが、市場動向の記載は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    端材の処理費用が大きなコスト負担だったという課題が示され、レーザー加工機による木製小物の開発で解決する計画になっている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値増や賃上げの目標値は書かれていないが、今後の展望として商品化の方向性がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    試作の確認や検証を行ったことはうかがえるが、人材や事務処理体制の記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    キッチン用品、玩具、ノベルティーなど顧客像と商品群が具体的で、子供の名前や誕生日の書き込みサービスという選ばれる理由も示されている。

  • 事業化までの道筋3

    小物インテリア、玩具、ノベルティーの順に事業化する展望はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    レーザー加工による曲線カットや立体的な彫刻で既存機械では表現できない形状が可能になったとされ、高付加価値化の方向性がある。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    端材の有効活用による資源活用はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    端材処理費用の削減や材料コストの削減が課題として示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機やスキャナによるデータ加工は使われているが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    佐賀市諸富町の立地と木製家具製造の地域性はうかがえるが、地域の経済成長や雇用への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

小物インテリア、玩具類、ノベルティー商品などの事業化を進める。小物インテリアはキッチン用品やトレー等、玩具類は絵本や楽器等で子供の名前や誕生日の書き込みサービスも行う。ノベルティー商品は観光地やイベント向けのキーホルダー、バッチ、木製しおりを商品化する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。