ものづくり補助金平成25年度製造業長崎県

「燃費改善と環境保護」の為に開発された装置の製造を完成して市場に提供したい。

冨士樹脂株式会社

成果月間生産能力 100個/月→200個/月

この事例のポイント

  • 自動車向け装置のプラスチック部品の加工が難航し、国内外での各種試作でも品質面や安定性で期待に沿う製品ができていなかった。
  • プラスチック部品の加工精度を高めて高品質の製品を提供するため、NCルーターマシンを導入した。
  • 月間生産能力 100個/月→200個/月。加工精度が上がったことで、月間の生産能力が100個から200個へと大きく向上した。

事業者のプロフィール

事業者名冨士樹脂株式会社
所在地長崎県 佐世保市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数22人
資本金1,000万円
設立1965年

事業の背景

プラスチックの溶接による組み立て加工や曲げ加工に定評があり、樹脂の溶接加工では長崎県内で唯一という自負がある。自動車分野ではクリーンディーゼルの普及が進むと予測され、2030年に向けて石油依存度やエネルギー効率の改善目標が掲げられている。その中で産官学連携により燃費向上と公害減少を目的とした装置を開発中だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度自動車向け装置のプラスチック部品の加工が難航し、国内外での各種試作でも品質面や安定性で期待に沿う製品ができていなかった。
  • 生産能力加工精度を高めて高品質の製品を安定して提供できる体制が必要だった。

やったこと

プラスチック部品の加工精度を高めて高品質の製品を提供するため、NCルーターマシンを導入した。実証試験では期待を上回る成果が出ていたが、重要な部分を占めるプラスチック部品の加工がネックになっていた。新たなマシンの導入により、加工精度の向上と安定した製作を実現した。

新しい製品・サービス:燃料改善と環境保護のために開発された自動車向けの装置

事業の効果

  • 月間生産能力 100個/月→200個/月

加工精度が上がったことで、月間の生産能力が100個から200個へと大きく向上した。試運転では動作環境に問題がないことが証明され、量産化に向けた活用が期待されている。納期、品質、コストの問題が解決され、今後の量産化への期待が高まっている。国内に加え海外への輸出も見込まれ、需要増大に応えるため改善と改良を重ねていく方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    50年以上にわたり制動装置の部品づくりに取り組み、プラスチック溶接加工に定評があると書かれているが、本事業との位置付けの具体的な記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    樹脂溶接加工スキルは長崎県内で唯一という自負があると書かれているが、市場動向との関係や競争優位の根拠の数値は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    加工精度が課題で国内外で試作しても期待に沿う製品ができていないと課題を認識し、NCルーター導入で解決を図ると書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    月100個から月200個へ生産能力が倍になったと数字が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    輸出の見込みや需要増大への期待が書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体的でない。

  • 事業化までの道筋2

    今後の量産化や改善・改良を重ねる方針が書かれているが、スケジュールや課題解決方法の詳細はうかがえない程度。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    クリーンディーゼル向け装置のプラスチック部品加工という分野で、高品質化を図る内容と読み取れるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    2030年に向けた石油依存度低減やエネルギー効率改善という政策目標に関連し、環境保護の装置開発と書かれている。

  • 費用対効果3

    生産能力が月100個から月200個へ2倍になったと数字で示されているが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    産官学連携で装置を開発中と書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    クリーンディーゼルの普及が進むと予測されると書かれているが、日本経済の構造転換との関連は直接述べられていない。

  • 地域経済への波及2

    長崎県佐世保市という地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長の記述は薄い。

今後の展望

量産化に向けた今後の活用が期待され、国内外への輸出も見込まれている。需要増大に応えるため、さらなる改善と改良を重ねていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。