回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社森口鉄工所
成果ナット製造工程時間 7時間→4時間
| 事業者名 | 株式会社森口鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 長崎県 諫早市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 従業員数 | 33人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1929年 |
船舶用エンジンは2005年より環境規制が図られ、2016年以降はさらに厳しい排ガス規制が実施された。各メーカーはこれに対応したエンジン開発を進めている。こうした中で取引先から求められる部品製造の加工も大幅に難化した。同社は産業機械の部品を製造し、その部品は火力発電所のタービンやタイヤ工場のラインに設置された機械の一部、船のエンジンの一部などに用いられる。注文はほぼオーダーメイドである。
抱えていた課題
やったこと
5軸加工工程を簡素化し、簡易NCフライスとNC円テーブル、手動式傾斜テーブルを導入した。これらを既存の技術と組み合わせて5軸加工を行うことにした。3D(奥行、横、縦)に加え、部品を斜めにしたり回転させたりする加工が可能になった。
| 加工機 | 簡易NCフライス |
|---|---|
| 加工機 | NC円テーブル |
| 加工機 | 手動式傾斜テーブル |
作業能率が向上し、ナット製造工程の加工時間が短縮された。軸方向の誤差を従来の5/100単位から5/1000単位で出せるようになり、精度が格段に上がった。精度の向上により複雑な加工を高精度で行えるようになり、受注の拡大にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
事業のきっかけとして船舶用エンジンの排ガス規制強化と取引先からの精密加工要求の増加が書かれ、既存の加工技術との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
厳しい規制や取引先の精密加工要求が述べられ、昔から続く技術力に触れるが、市場動向と自社の強み・弱みの関係は具体的に整理されていない。
従来の3D加工では対応できない課題を認識し、5軸加工の導入で加工時間が約7時間から約4時間に短縮、軸方向の誤差も5/100から5/1000へ改善と具体的に書かれている。
加工時間の短縮(約7時間から約4時間)や精度向上(10倍)の数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
オーダーメイドの複雑部品に対応できる点や受注拡大に触れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
簡易NCフライスやNC円テーブルなど既存技術との組み合わせで導入したことはうかがえるが、中長期の検証やスケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
5軸加工を簡素化した手法で精度を5/1000単位に高め、同分野で高水準の加工精度を実現した点が具体的な数値で示されている。
火力発電所や船舶エンジンなど産業機械部品の製造に触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明記されていない。
補助事業の内容と成果に加工時間の30〜40%削減が示され、費用対効果を数値から読み取れるが、投資額と付加価値増の関係は書かれていない。
5軸加工による高度な加工技術の確立はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
産業機械部品や船舶エンジンなど成長分野に関わる事業であることはうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。
諫早市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
オーダーは一品一様であるため、今後も企業の要望に沿った製品をつくり続けられる会社でありたいとしている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人