ものづくり補助金平成25年度製造業熊本県

3Dプリンター導入による3D一貫開発体制の構築と生産管理高度化事業

株式会社アラオ

この事例のポイント

  • 3Dの部品製作は外注業者に頼らざるを得ず、製作時間やコストがかかっていた。
  • 平成24年度に導入した3DCADシステムに、バージョンアップや機能・ライセンスの追加、ネットワーク環境の強化を行った。
  • 3Dプリンターの導入により社内での試作製造が簡単にできるようになり、三次元データからダイレクトな造形が可能となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アラオ
所在地熊本県 熊本市
業種生産用機械器具製造業
技術分野情報処理,立体造形
従業員数46人
資本金3,000万円
設立1970年

事業の背景

株式会社アラオは長年、半導体関連省力機器の設計製作に取り組んできた。平成24年度のものづくり補助事業で3DCADや生産管理システムを導入し、設計の効率化や生産工数・コストの削減に一定の成果を収めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力3Dの部品製作は外注業者に頼らざるを得ず、製作時間やコストがかかっていた。
  • 生産能力受注と販売が別々のシステムで管理されており、営業と製造でそれぞれデータ入力の手間がかかっていた。
  • 生産能力製販連携がスムーズに実施できないという課題があった。

やったこと

平成24年度に導入した3DCADシステムに、バージョンアップや機能・ライセンスの追加、ネットワーク環境の強化を行った。樹脂造形型の3Dプリンターを導入し、3DCADからダイレクトに出力できる体制を整えた。導入した3DCADのデータを活用してマシニングセンターで丸物部品加工を行い、部品の内作化を可能にした。生産管理システムは営業から出荷、請求まで一元管理できるシステムへ移行し、見積もり・販売・在庫に自動メールオプションを追加した。

加工機3Dプリンター(樹脂造形型)
ソフト3DCADシステム(バージョンアップ・機能・ライセンス追加)
ソフト生産管理システム

事業の効果

3Dプリンターの導入により社内での試作製造が簡単にできるようになり、三次元データからダイレクトな造形が可能となった。部品の内作化により外注コストが抑えられ、製作時間の短縮と製品の技術的レベルアップにつながった。生産管理システムでは製販連携機能が強化され、営業から出荷・請求までを一元管理できるようになった。初年度の売上や利益には課題が残った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24年度の事業で構築した3DCADと生産管理の取組を発展させる目的と記載があり、過去の取組との一貫性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    半導体関連省力機器の設計製作の技術や、自動車・新エネルギー・医療機器への展開方針はうかがえるが、市場動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    3Dの部品製作を外注に頼りコストと時間がかかる課題、製販連携の課題が挙げられており、課題認識は読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、外注コスト抑制や製作時間短縮の方向性がうかがえるのみ。

  • 事業を進める体制2

    社内に3DCADや生産管理システムを運用してきた経緯はあるが、補助事業を遂行する人材や体制の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    お客さまの仕様書からの一貫生産という説明はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    導入やバージョンアップの内容は書かれているが、中長期の検証やスケジュール、課題解決の方法は読み取れない。

  • 財務と資金の調達2

    3Dプリンターや生産管理システムの年間保守契約料が高額で補助制度を活用したいとの記載はあるが、資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    3Dプリンターによる試作内製化や技術レベルアップはうかがえるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    福祉・介護・スポーツ分野の製品開発や地域企業としての取組はうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    外注コストの抑制や製作時間の短縮が挙げられているが、補助金額に対する効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3DCADと3Dプリンターの連携、製販一元化の生産管理システムという先端的なデジタル活用が具体的に述べられている。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    熊本市の企業で地域名は示されているが、地域特性を活かした雇用や成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

技術を生かして自動車業界や新エネルギー業界、医療機器業界へ事業を拡大し、受注生産に加えて福祉・介護・スポーツ分野で自社製品の開発も目指す。

事業者の声

とても役に立っている

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。