ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

生産工程プロセスの設備導入による生産効率向上計画

ネクサスプレシジョン株式会社

この事例のポイント

  • 当社が行う金属加工は外注依存度が高く、納期・品質・技術面が最大のネックになっていた。
  • 機械導入に伴う人材確保のため雇用を行った。
  • 前工程を内製化したことで後工程までの一連の流れが構築でき、社内製造体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名ネクサスプレシジョン株式会社
所在地鹿児島県 姶良市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,測定計測
従業員数106人
資本金1,785万円
設立1987年

事業の背景

当社が行う金属加工はこれまで外注依存度の比率が高く、納期・品質・技術面が最大のネックになっていた。主に自動車産業分野において顧客のニーズに対応した製品形状の加工を可能とし、世界的にトップクラスの精度の高い技術力を製品に活かすことを目的とした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力当社が行う金属加工は外注依存度が高く、納期・品質・技術面が最大のネックになっていた。
  • 品質・精度自動車産業分野の顧客ニーズに応える製品形状の加工を可能にし、μ単位の高精度な技術力を製品に100%活かす必要があった。

やったこと

機械導入に伴う人材確保のため雇用を行った。マシニングセンター(前工程)及び光学顕微鏡(後工程)を導入し、今まで外部に出していた前工程を内部で行うことで、得意とする精密加工の後工程までの一連の流れを構築した。導入した検査装置による品質保証体制の強化も図った。

加工機マシニングセンター
検査測定光学顕微鏡
検査測定検査装置

事業の効果

前工程を内製化したことで後工程までの一連の流れが構築でき、社内製造体制が整った。マシニングセンターの導入により量産品の受注が可能となり、精度の高い検査機器によって取引先からの公差指示への信頼性が向上し、受注増につながった。受注の幅が広がり、今後の展開も期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の外注依存を解消し内製化する方針が示されている。ただし過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車産業向けの精度(μ単位)と技術力を活かす目的が書かれているが、市場動向や競合との比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存による納期・品質・技術面のネックを明示し、前後工程を内製化する解決策と受注増の成果が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注増や受注の幅拡大は述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値は数値で示されていない。

  • 事業を進める体制3

    雇用による人材確保、技術スタッフによるオペレーター教育の全面サポートが書かれているが、事務処理能力への言及は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客ニーズへの対応や取引先からの公差指示への信頼性向上は読み取れるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の営業先、一貫製造体制、教育マニュアル整備などの方向性はあるが、スケジュールや課題解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    μ単位の精度と世界的トップクラスの技術力を掲げるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    鹿児島の雇用創出や地域の工場開設にふれているが、波及効果や国が補助する理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    精度の高い検査機器の導入で品質保証を強化したとあるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島姶良市での工場開設と地域雇用に触れており、地域の特性活用は読み取れるが、経済成長への寄与は数値で示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

営業面では半導体メーカーや自動車関連メーカーなどの量産品を中心に受注拡大を図り、鹿児島姶良工場では研磨仕上げまで一貫製造体制を構築する。人材面では教育マニュアルの整備と加工職人の育成を進め、フレックスタイム制の導入も模索する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。