ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

枕崎産かつお節の「新たな食べ方」を実現する製品づくりの拡大

株式会社丸俊

この事例のポイント

  • かつお節の消費量が年々減退する中で、かつお節の新たな食べ方や新コンセプトを普及させるため、生産効率を改善し生産能力を強化する必要があった。
  • 製造特許を取得した「そのまま食べるかつおスライス」の売れ筋化に対応するため、削った製品の選別から計量投入口への投入、設定した内容量の計量、コンベアによる袋詰めまでの仕組みをつくっ…
  • マルチタイプコンピュータースケールを当社仕様に改良したことで、従来の手作業と比べて生産能力が強化された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社丸俊
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,測定計測
従業員数41人
資本金1,050万円
設立1967年

事業の背景

昭和36年に鹿児島市内のかつお節の小売部から創業した。現在は自社枕崎工場でかつお節・かつお製品の製造を行い、本社鹿児島工場では削り節の加工を中心に全国へ卸売りをしている。製造特許を取得した「そのまま食べるかつおスライス」が当社最大の売れ筋商品となっている。鹿児島県内に直営店を3店舗保有し、自社商品を中心に海産物等の小売りも行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力かつお節の消費量が年々減退する中で、かつお節の新たな食べ方や新コンセプトを普及させるため、生産効率を改善し生産能力を強化する必要があった。
  • 品質・精度調味料を含んだウェットな製品は正確な計量が困難だった。
  • 人手・技能削った製品の選別、計量、袋詰めの工程は従来の手作業に頼っていた。

やったこと

製造特許を取得した「そのまま食べるかつおスライス」の売れ筋化に対応するため、削った製品の選別から計量投入口への投入、設定した内容量の計量、コンベアによる袋詰めまでの仕組みをつくった。この仕組みのために従来の「マルチタイプコンピュータースケール」を当社仕様に改良し、自社枕崎工場で生産を行った。改良後は従来の手作業と比較して生産能力が強化され、生産効率も大幅に改善された。調味料を含んだウェットな製品でも正確な計量が可能となり、かつお製品とその他材料の複合した組み合わせの同時計量もできるようになった。

検査測定マルチタイプコンピュータースケール

事業の効果

マルチタイプコンピュータースケールを当社仕様に改良したことで、従来の手作業と比べて生産能力が強化された。生産効率も大幅に改善され、生産量の増加につながった。これまで正確な計量が困難だったウェットな製品も正確に計量できるようになった。かつお製品とその他材料の複合した組み合わせの同時計量も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のかつお節製造と「そのまま食べるかつおスライス」の製造特許取得を背景に、新たな食べ方の製品拡大を掲げており、一貫性は読み取れるが具体的な経営戦略図示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    かつお節消費の年々の減退という市場動向と、特許商品が最大の売れ筋という自社の強みが書かれているが、競争優位性の検証は具体的でない。

  • 課題の認識と解決4

    消費量減退という課題に対し、計量機改良で受注量増加や小袋化に対応する方針が示されており、高付加価値化につながる取組として具体性がある。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力や生産効率が大幅に改善されたとあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員41名、設立以来の事業運営の実績は書かれているが、補助事業の遂行体制や人材配置の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    最大の売れ筋商品である特許取得の製品と、正確な計量が可能になった点が書かれ、製品価値と選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    今後の小袋化対応や新たな販売チャネル確保の方向は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    かつお節の消費減退の中で、特許取得の「そのまま食べるかつおスライス」という新しい食べ方の製品に取り組んでおり、高付加価値化の方向性が読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    健全な食生活への貢献や地域の水産資源である枕崎産かつお節の活用がうかがえるが、経済波及や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    生産能力の強化と効率改善が述べられるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    計量機の改良による手作業からの転換は読み取れるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は記載されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    枕崎産かつお節という地域資源を活かす事業であることは読み取れるが、雇用や地域経済成長への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製造特許取得商品「そのまま食べるかつおスライス」は、本事業で受注量増加に対応できるようになり、今後は小袋化にも対応できる見込みである。これを踏まえ、消費者ニーズへの対応と更なる市場拡大を進めたい。また、機械の特性を生かして商品開発の幅を広げ、新たな販売チャネルの確保を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。