回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
太宝電子株式会社
成果プローブ1本あたりの製作時間 120分→30分
| 事業者名 | 太宝電子株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 札幌市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,測定計測 |
| 従業員数 | 22人 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 設立 | 1957年 |
太宝電子は半導体・電子部品の総合商社として60年以上の歴史を持つ。IVR治療はX線透視下で長時間行うため患者の被曝線量が増え、皮膚障害や白内障などの重大な障害が問題になっている。リアルタイムでピンポイント計測できる線量計がなく、被曝線量管理が困難だった。北海道大学、アクロバイオ株式会社と共同開発した線量計「MIDSOF」が販売開始され、太宝電子はそのプローブを製造していた。
抱えていた課題
やったこと
均質なプローブを製作するための専用製作装置の開発を目指し、品質の向上と製作時間の低減を目的として「医療用X線被曝線量測定器専用プローブの量産化技術開発」を実施した。初回に50本のプローブを試作したところ良品率は約20%だった。不良品を分解解析した結果、専用装置で自動化した遮光キャップ・リングの切断工程、レジン注入工程、レジン硬化工程では不良がなかったことを確認した。自動化できていない工程は手作業で行っており、プローブ先端は精密なセンサー材料のため熟練技術が必要である。不良品は修理して良品にできている。
| 加工機 | プローブ専用製作装置 |
|---|
新しい製品・サービス:医療用X線被曝線量測定器専用プローブ
プローブ専用装置で一部の製造工程を自動化したことで、これまで全工程が手作業だったプローブ製作が大幅に効率化した。1本あたりの製作時間は2時間以上から30分程度に短縮された。製造原価にすると50%削減を達成した。北海道大学の石川正純教授に試作プローブの評価と製造工法・装置開発の助言を受け、効率よく事業を推進できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去に線量計MIDSOFを共同開発し販売開始したとの記載があり、既存事業との関連は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。
医療被曝の課題と線量計の需要はうかがえるが、市場動向や競合に対する自社の強み・弱みの分析は記載されていない。
プローブ製作に2時間以上を要した課題を示し、30分程度に短縮して製造原価50%削減という数字で解決の成果を示している。
製造原価50%削減という数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。
共同開発先の北海道大学教授に評価や助言を委託し推進体制の一端が示されているが、社内の人材配置や事務処理体制は具体的でない。
X線透視像に写らないプラスチック製線量計という製品特徴は読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
全自動化の検討を終了後も進めると書かれ、未自動化工程の課題は示されているが、スケジュールや解決方法の詳細は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
医療用X線線量計は専門分野で、同分野で高精度を目指す点はうかがえるが、普及度や高価格化の数字は示されていない。
IVR増加に伴う皮膚障害や白内障という社会課題の解決に貢献する点は読み取れるが、経済波及や雇用創出の記載はない。
自動化で1本2時間以上が30分程度に短縮し、製造原価50%削減という具体的な費用対効果の数字が示されている。
プラスチック製プローブの量産化は医療機器のイノベーションとしてうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は記載されていない。
医療、ロボット、あらゆる産業への進化を目指すとの経営理念は書かれているが、構造転換への具体的な寄与は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
手作業の工程が残る限り作業者の熟練度による品質ムラが出るため、本事業終了後も全自動化の検討を進める。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった