ものづくり補助金平成26年度製造業岩手県

最新鋭自動殺菌機の導入による高次元量産体制の確立

株式会社道奥

成果殺菌能力 400パック/時間→600パック/時間

この事例のポイント

  • 殺菌機が30年前の機械で老朽化しており、殺菌不良が発生していた。
  • 老朽化した殺菌機を刷新し、1時間あたり600パックの殺菌能力を持つ最新鋭の自動殺菌機を導入した。
  • 殺菌能力 400パック/時間→600パック/時間。新規の自動殺菌機導入と生産体制の再構築により、1日あたりの生産量は2,800パックから4,200パックに増え、50%の…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社道奥
所在地岩手県 花巻市
業種食料品製造業
技術分野バイオ
従業員数40人
資本金1,000万円
設立1962年

事業の背景

1962年創業の当社は、金婚漬をはじめ50種類以上の漬物を製造・販売し、平成7年には観光物産館を兼ねた和風レストラン「金婚亭」を開設している。売上は自社店舗と外販がそれぞれ50%ずつで、外販はサービスエリアや土産物店、スーパー・量販店での販売である。今後の収益拡大のためにはスーパー・量販店の開拓が必要と判断していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度殺菌機が30年前の機械で老朽化しており、殺菌不良が発生していた。
  • 生産能力殺菌機の能力は1時間400パックが限界で、多量投入すると殺菌温度が下がり温度ムラが生じるため、1回の処理量を制限していた。
  • コスト・採算年に1〜2回システムトラブルが起き、作業中断による生産性低下や故障対応によるコスト増加が生じていた。
  • 販路・情報発信老朽化した殺菌機が大口受注の獲得を阻んでおり、3,000〜5,000パックの大量受注を一括納品できず納期を3回に分けていた。

やったこと

老朽化した殺菌機を刷新し、1時間あたり600パックの殺菌能力を持つ最新鋭の自動殺菌機を導入した。自動殺菌機では真空パックした製品を80℃のお湯で30分間殺菌し、その後冷却、乾燥を行う。導入後は殺菌不良がほぼなくなり、検品時間が大幅に削減された。あわせて殺菌前後の作業動線など製造ラインを見直し、効率化を図った。

加工機最新鋭自動殺菌機

事業の効果

  • 殺菌能力 400パック/時間→600パック/時間
  • 1日あたり生産量 2,800パック/日→4,200パック/日

新規の自動殺菌機導入と生産体制の再構築により、1日あたりの生産量は2,800パックから4,200パックに増え、50%の増産となった。不良率が下がり品質が安定し、真空不良によるクレームもなくなった。大量受注に一括で対応できる体制が整い、大手商社からの大量受注やスーパー・量販店への販路拡大が可能になった。電気代や生産工程のロス、ムダが省かれたことで原価が下がり、価格競争力の強化につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    漬物製造で創業以来の地場産野菜の活用や観光客向け商品の展開が書かれ、一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    殺菌機の能力が1時間400パックから600パックへ改善し、商社や量販店への大量受注に対応できる強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    殺菌機の老朽化で大口受注が阻まれていたという課題を認識し、1日の生産量2,800パックから4,200パックへ50%増産する計画が数字で示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    50%の増産や原価低減の効果が実績として書かれ、高い付加価値や賃上げの目標値は示されていないが、実現性は具体的に読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    社員数40名や設立年は書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については触れられていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大手商社からの大量受注やスーパー・量販店への販路拡大というニーズと、原価低減による価格競争力の強化が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    殺菌前後の作業動線の見直しや、関東以西への取引拡大といった方針は書かれているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    漬物は一般的な食品分野で、殺菌機による量産体制の構築は同分野内の差別化としてわずかにうかがえるにとどまる。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    地場産野菜の活用や地域の特産品販売が書かれ地域性はうかがえるが、雇用創出や波及効果の数字は書かれていない。

  • 費用対効果4

    殺菌機導入で検品時間の大幅削減、電気代やロスの削減、クレーム解消が書かれ、費用対効果の要素が具体的に読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    殺菌機の導入によるシステム化はうかがえるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの言及はない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    花巻の伝統食品「金婚漬」や地場産野菜を使う地域性が書かれ、地域の特性を活かす面は読み取れるが、経済成長への牽引効果は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。