ものづくり補助金平成26年度製造業秋田県

さび止め塗料用導電性ポリマーの環境に配慮した製造技術の開発

テック大洋工業株式会社

この事例のポイント

  • 導電性ポリマーを国内外メーカーからの調達に頼っており、塗料に最適とは言えず安定供給にも課題があった。
  • 秋田大学との産学連携で、導電性ポリマーの特性と錆び止め効果の関連性を明らかにし、電子状態を解析した。
  • 大学と改良を重ねたポリマーは、防錆塗料専用と呼ぶにふさわしい性能を示し、様々な条件の性能評価で従来品より格段の優位性が示された。

事業者のプロフィール

事業者名テック大洋工業株式会社
所在地秋田県 大館市
業種金属製品製造業
技術分野複合・新機能材料
従業員数45人
資本金5,000万円
設立1948年

事業の背景

当社は公園や都市環境施設などの設計・製作・施工・管理を業務とし、耐候性鋼材の製品づくりに強みを持つ。平成10年以来、導電性ポリマーを原料とした錆び止め塗料の技術開発に取り組み、平成26年に技術開発と製品化に成功したが、原料となるポリマーは外部から調達していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力導電性ポリマーを国内外メーカーからの調達に頼っており、塗料に最適とは言えず安定供給にも課題があった。
  • コスト・採算一般的な合成方法では有害な成分を用いるため、環境対策に多大な設備投資が必要になるおそれがあった。
  • 生産能力実験室レベルの製法を量産化してプラント化する方法が手探りの状態だった。

やったこと

秋田大学との産学連携で、導電性ポリマーの特性と錆び止め効果の関連性を明らかにし、電子状態を解析した。当社の経験と発想を応用研究に加え、それまで使用していた海外製をしのぐ錆び止め効果を示すポリマーを開発した。秋田大学の学術指導により、有害な成分を使わずに安全にポリマーを合成する方法を見つけ、安価な設備投資で秋田工場内に製造できる見通しを立てた。秋田工場内に導電性ポリマー製造室を設置した。

新しい製品・サービス:エコストコートシリーズ

事業の効果

大学と改良を重ねたポリマーは、防錆塗料専用と呼ぶにふさわしい性能を示し、様々な条件の性能評価で従来品より格段の優位性が示された。開発したポリマーは、鉛やクロムなどの有害重金属類を排除した耐候性鋼用表面処理剤であるエコストコートシリーズに使用されている。都市環境施設の錆び止め用表面処理剤として広く提案され、国内有力企業への塗料納入も進んでいる。さらに海外大手ユーザーとの商談もまとまりつつある。

今後の展望

ポリマーを応用した研究は継続されており、屋外使用にも耐えうる水性錆び止め塗料への応用が進められている。海外展開も進んでおり、当初想定を超えた分野にまで応用が広がり始めている。

事業者の声

取組んで良かった。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。