ものづくり補助金平成26年度製造業秋田県

土産用焼き菓子製造における包装工程の機械化で、受注に応じた供給体制を構築

株式会社川口屋

成果手作業では1,500個の包装に半日以上かかっていたが、1時間以内で済むようになった。

この事例のポイント

  • 観光客向けの焼き菓子の注文が増えたが、限られた経営資源では製造が追いつかなくなりつつあった。
  • 袋詰作業工程(商品を入れる、脱酸素剤を入れる、袋をシールする)を自動化するため、ピロー包装機を導入した。
  • 手作業では1,500個の包装に半日以上かかっていたが、1時間以内で済むようになった。ピロー包装機の導入により袋詰め工程が自動化され、1,500個の包装にかかる時間と人数が大幅に減った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社川口屋
所在地秋田県 秋田市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数9人
資本金2,000万円
設立1968年

事業の背景

創業以来、地域に根差した菓子屋として生菓子を中心に商品を製造・販売してきた。観光客向けの土産品として発売した焼き菓子『いぶりがっこちーず』は多くの支持を得て注文が増加した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力観光客向けの焼き菓子の注文が増えたが、限られた経営資源では製造が追いつかなくなりつつあった。
  • 人手・技能製造工程は一部機械化が進んでいたが、包装工程は全て手作業で、商品製造のボトルネックとなっていた。
  • 品質・精度商品を手で触る回数が多く、衛生面や異物混入のリスクがあった。

やったこと

袋詰作業工程(商品を入れる、脱酸素剤を入れる、袋をシールする)を自動化するため、ピロー包装機を導入した。外装が印刷された袋を使い、商品と脱酸素剤の封入を一括で行える機種である。導入にあたり、必要な作業内容を分析して自動化できる範囲を見極めた。あわせて将来を含む需要個数を見積もり、それに適合する能力の包装機械を選定した。

事業の効果

  • 手作業では1,500個の包装に半日以上かかっていたが、1時間以内で済むようになった。
  • 1,500個の包装作業人数 4名→2名

ピロー包装機の導入により袋詰め工程が自動化され、1,500個の包装にかかる時間と人数が大幅に減った。これにより需要に応えられる製造数量を確保できるようになった。手で触る回数が減ったことで衛生面と安全性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来の地域の生菓子販売という流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは事例に明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    観光客向け土産品の注文増加と限られた経営資源という記載から、市場と自社資源の関係は読み取れるが、強みの詳細は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    包装工程が全て手作業でボトルネックだという課題認識が明示され、包装機械導入で解決する計画が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1,500個の包装に半日以上4名かかっていた作業を1時間以内2名にするという具体的な時間短縮の数値目標が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員9人の規模は読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    いぶりがっこチーズの注文増加や観光客向けという顧客像は読めるが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    袋詰工程を分析し自動化範囲を見極め、将来需要を見積もって機械を選定する方針が示されているが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    秋田の特産品を使った焼き菓子という特徴はあるが、ジャンルの普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    秋田県産農産物の使用や秋田のPRへの貢献が述べられ、地域波及の意図はうかがえるが、経済波及の数値はない。

  • 費用対効果4

    包装機導入で1,500個の作業が半日以上4名から1時間以内2名になり、省人化の効果が数値で示されている。投資額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献2

    包装機の導入による自動化は示されるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    秋田県産素材を使った商品で地域PRに貢献するとの記載があり、地域の特性活用はうかがえるが、雇用や成長の数値はない。

今後の展望

個々の商品が長く売れるよう特徴を広めていく。新商品開発にも力を入れ、ブランド力を高めていく。秋田県産素材を使うことで秋田のPRに貢献し、新商品との相乗効果により売上増加を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。