ものづくり補助金平成24年度京都府

3次元CAD/CAMソフトの導入による加工納期短縮化と、そのソフトの技術習得の短期化

株式会社積進

この事例のポイント

  • 受注後の設計段階を担う機械設備や人材が不足しており、早期の改善が課題だった。
  • 3次元CADデータに対応したCAD/CAMソフトを導入し、切削加工前の工程を短納期化した。
  • 製品の品質が向上し、生産コストが軽減され、短納期化に貢献した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社積進
所在地京都府 京丹後市
業種業務用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数95人
資本金4,800万円
設立1965年

事業の背景

機械加工設備は5軸マシニングセンタや3次元測定器などを多く備えていた。主要取扱商品は精密部品加工、大物加工、航空機部品などである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注後の設計段階を担う機械設備や人材が不足しており、早期の改善が課題だった。

やったこと

3次元CADデータに対応したCAD/CAMソフトを導入し、切削加工前の工程を短納期化した。コンセプトに合うCAD/CAMソフトを検証と評価を重ねてから導入した。CAD/CAMソフトの習得手順をタブレット端末を使ってマニュアル化した。未経験者でも技術者になれるよう独自マニュアルを制作し、文科系の新入女子社員がCAMプログラマーになれる道を作った。

事業の効果

製品の品質が向上し、生産コストが軽減され、短納期化に貢献した。未経験の文科系新入女子社員でもCAMプログラマーになれる体制ができた。女性の戦力化が進み、地元以外からも技術者志望の女性応募が増え、採用で苦労することはなくなった。女性パート社員も工作機械オペレータを目指して学べる仕組みができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    社名や従業員数は記載があるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは文章中で明確に述べられていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    航空機部品や人工股関節などの医療機械部品の短納期案件を拡大すると書かれており、強みの方向性は読み取れるが市場動向の分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    設計段階の機械設備や人材の不足が課題と明記され、CAD/CAMソフト導入で短納期化を図る実効性のある対応が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    販売計画として3年目11,100千円、4年目15,300千円、5年目19,500千円と数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    マニュアル作成や女性技術者の養成、教育体制の構築が書かれており、人材面の体制は読み取れるが事務処理能力は記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    医療・航空機部品の短納期案件を狙うとあるが、顧客ターゲットのニーズの裏付けや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    マニュアル制作や作業者のCAMプログラマー育成計画が今後の活動予定として書かれ、スケジュールは大まかに読み取れる。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    医療機械部品や航空機部品の精密加工を扱うが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    品質向上や生産コスト軽減の効果は述べられているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数字はない。

  • イノベーションへの貢献2

    CAD/CAMソフトの導入と教育マニュアルは工夫として書かれるが、先端デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献までは記載がない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    京丹後市という地域の企業であり女性技術者の応募増など地域人材への効果がうかがえるが、地域経済の牽引には触れていない。

今後の展望

販売計画は経過年数3年目(28年度)11,100千円、4年目(29年度)15,300千円、5年目(30年度)19,500千円とされている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。