回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社福富製作所
| 事業者名 | 株式会社福富製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 旭市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1953年 |
当社は創業85年の歴史を持ち、50年近くにわたりオーダーのスチールドア(建築基準法に基づく特定防火設備)を製造販売してきた。昨今のスチールドア業界では、倒産・廃業による製作工場の減少や、人材不足による生産力低下が起きている。そのような中、顧客からは短納期での確実な納品と迅速な納期回答が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
スチールドアを製造するための作業工程を過去の実績をもとに分析集計し、全体のデータ構造を設計して統合工程部品表にまとめた。その上で3つのシステムを構築した。1つ目は、受注から出荷までの流れを工場内各工程のタブレットと連携させたスチールドア生産管理システムで、事務所で受注状況や進捗をリアルタイムに把握でき、一貫生産スケジューリングにより効率的な生産を可能にした。2つ目は、簡易入力機能で工作図を自動作成するNCデータ作成プログラムで、従来のNC加工機と連携させ入力の二度手間を省いた。3つ目は、簡易入力でスチールドア図面を自動作図するNC連携作図システムで、設計担当者でなくても作図できるようにした。
| ソフト | スチールドア生産管理システム |
|---|---|
| ソフト | NCデータ作成プログラム |
| ソフト | スチールドアNC連携作図システム |
| その他 | 工程に設置したタブレット |
生産管理システムによる的確な納期管理で短納期対応が可能になり、顧客からの納期短縮要望にも応えられるようになった。簡易入力機能を用いた工作図プログラムと自動作図システムにより二度入力の間違いを防ぎ、従来の担当者以外でも設計業務や工作図業務に携われるようになった。今後は生産実績を集積・分析して過去データを共通化・パターン化し、生産効率の向上とコストダウンを目指す。すべてのシステムをデータ連携させ、スチールドアの品質向上と顧客からの信頼確立を図る。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業85年、約50年のオーダー製造実績があり、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
業界の倒産・廃業による工場減少や人材不足を外部環境として挙げるが、自社の強み・弱みの具体的な分析は記載されていない。
短納期対応への顧客要望を課題とし、生産管理システムの導入で納期管理を可能にしたと、課題と取組の対応関係が具体的に書かれている。
付加価値向上や賃上げの目標値は書かれておらず、売上拡大を目指すという方向性のみが示されている。
自社システムの構築を外部協会・センターの協力で進めたと書かれるが、社内の人材や事務処理体制の具体的記述はない。
顧客の短納期・確実な納品要望と製品の信頼獲得が目的と示されるが、ターゲット顧客や選ばれる理由は具体的に整理されていない。
工程分析、統合工程部品表、システム構築という段階と今後のデータ分析計画は読めるが、スケジュールや期間の記載は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
特殊仕様の特定防火設備スチールドアを扱うが、同分野での高付加価値化や高価格化を示す記述はわずかにうかがえる程度。
業界の製作工場減少という社会的背景は書かれているが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。
二度入力の防止や納期管理の効率化は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性の数値は示されていない。
生産管理・NC連携・自動作図といったデジタル技術の活用が具体的だが、業界や地域への波及効果までは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
千葉県旭市の事業所で事業を行うことは分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
各システムで生産実績等を集積・分析し、過去データを共通化・パターン化して生産効率を上げ、コストダウンも可能にしていく。すべてのシステムをデータ連携させ、品質をさらに向上させて顧客からの信頼を確固たるものにしていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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