ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業東京都

顧客先でタイヤ交換等を完結させる「出張サービスカー」の製作

有限会社タイヤショップ・ウエスト

成果従来約1時間を要していた作業時間が10分から15分短縮できるようになった

この事例のポイント

  • 既存の出張サービスカーでは、エコタイヤの交換に十分対応できなくなっていた。
  • 3.5t車に発電機、コンプレッサー、タイヤチェンジャー、ホイールバランサー、エアタンク、エア充填機、窒素ガス発生装置、ブースタージャッキ、エアードライヤー、ホースリール、タイヤ立…
  • 従来約1時間を要していた作業時間が10分から15分短縮できるようになった。新型出張サービスカーによりエコタイヤへの対応が可能になり、出張サービスが充実した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社タイヤショップ・ウエスト
所在地東京都 江戸川区
業種機械器具小売業
従業員数8人
資本金300万円
設立1993年

事業の背景

当社は平成5年に創業し、主に運輸業界の商用車、特にトラックのタイヤ・ホイールの販売、交換、修理を行っている。騒音や来客の集中に対する周辺住民への配慮から始めた出張サービスは業界の先駆けで、登録業者の2,000台以上の車両を無料で巡回点検し、タイヤカルテを作成している。平成22年から開発されたエコタイヤは、政府の普及推進や平成25年度の1本9,000円の補助金により普及が進み、商用車の新車にも標準装備されるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の出張サービスカーでは、エコタイヤの交換に十分対応できなくなっていた。
  • 生産能力従来のタイヤ交換作業には約1時間かかっていた。

やったこと

3.5t車に発電機、コンプレッサー、タイヤチェンジャー、ホイールバランサー、エアタンク、エア充填機、窒素ガス発生装置、ブースタージャッキ、エアードライヤー、ホースリール、タイヤ立てパイプを搭載し、店舗の整備工場の機能を車両に集約した新型出張サービスカーを製作した。窒素ガス発生装置は本来コンクリートにアンカーで固定して使う精密機械で、移動中の使用は想定されていなかったため、メーカーと相談して試行錯誤を重ね実用化した。自動タイヤチェンジャーやブースタージャッキなど最新設備も導入した。アルミホイールは作業中に傷が付きやすいため、事故を避けるために最新設備を採用した。納車後は不具合がなく、エコタイヤが問題なく交換できることを確認した。

加工機タイヤチェンジャー(自動)
検査測定ホイールバランサー
その他窒素ガス発生装置
その他コンプレッサー
その他ブースタージャッキ
その他発電機
その他エアードライヤー

新しい製品・サービス:新型出張サービスカー

事業の効果

  • 従来約1時間を要していた作業時間が10分から15分短縮できるようになった

新型出張サービスカーによりエコタイヤへの対応が可能になり、出張サービスが充実した。冬場のピーク時には事前にタイヤ交換を提案することで混雑を緩和でき、ドライバーの待機による残業代の発生も抑えられるようになった。自動設備の導入で作業効率が向上し、パンク時も従来より短時間で修理できるようになった。現金輸送車など運送業以外の依頼も増え、口コミによる新規顧客の獲得にもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の出張タイヤ交換を主力とし、登録業者へのタイヤカルテ巡回を続けてきたことは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    エコタイヤ普及という外部環境の変化に対応し、2,000台以上の登録車両と24時間対応という自社の強みを活かす内容が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    エコタイヤ対応不足という課題を認識し、整備機能を集約した新型出張サービスカーで対応し、作業時間を10〜15分短縮したと書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    作業時間の10〜15分短縮や新規顧客獲得は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    アルバイト従業員2名の採用は書かれているが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は商用車の運送業者や現金輸送車の事業者で、エコタイヤ対応と安心感が選ばれる理由として具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は近隣区・市への販路拡大や廃棄物収集業者等への営業計画が書かれているが、スケジュールや課題解決方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    エコタイヤの交換に対応できる出張サービスは業界の先駆けとされるが、高付加価値化や高価格化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    エコタイヤ普及による省エネ・CO2削減の政策背景はうかがえるが、雇用創出や波及効果の記述は限定的である。

  • 費用対効果2

    作業時間の短縮は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新の自動設備や窒素ガス発生装置の導入はうかがえるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    江戸川区を拠点に近隣区・市へ販路を広げる計画があり地域性はうかがえるが、地域経済の成長牽引まで具体的には書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

江戸川区に限らず近隣の区や市にも販路を広げ、廃棄物収集業者、宅配業者、小売業者、介護事業者など様々な業界に向けて営業活動を行う計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。