ものづくり補助金平成26年度製造業新潟県

新しいライフスタイルを提案する卓上型鰹節削り器の開発

有限会社山谷製作所

成果製品体積 1,146,080mm3→772,850mm3

この事例のポイント

  • テーブルで使いやすい新しいライフスタイル向けの鰹節削り器を開発する必要があった。
  • シンクス株式会社製のNCルーターマシンを導入した。
  • 製品体積 1,146,080mm3→772,850mm3。製品の体積と重量が減り、テーブルで使いやすいコンパクトで高精度な鰹節削り器を作れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社山谷製作所
所在地新潟県 三条市
業種木材・木製品製造業
技術分野デザイン,精密加工
従業員数6人
資本金300万円
設立1964年

事業の背景

当社は従来、収納に便利なコンパクトサイズを方向性とした鰹節削り器を製品化していた。販売すると「テーブルに置いて使っている」という意見があり、台所や床ではなくテーブルで使う新しいライフスタイルに合う製品の必要性が分かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術テーブルで使いやすい新しいライフスタイル向けの鰹節削り器を開発する必要があった。
  • 生産能力既存のNCマシンはボーリングマシンで水平移動の加工能力が低く、複雑な加工や加工精度の向上ができなかった。

やったこと

シンクス株式会社製のNCルーターマシンを導入した。本マシンは多方向への加工に強く、出力、吸着力、剛性に優れ、ツールを5つまで自動交換できる。試作では従来型より小型化した形状を開発し、幅65ミリ×高さ58ミリ×奥行205ミリの試作品と、幅80ミリ×高さ58ミリ×奥行247ミリの従来品を比べた。デザイナーや公的支援機関と連携し、デザイン性の高い製品を開発した。

加工機NCルーターマシン(シンクス株式会社製)

新しい製品・サービス:新しいライフスタイルを提案する卓上型鰹節削り器

事業の効果

  • 製品体積 1,146,080mm3→772,850mm3
  • 製品重量 680g→490g
  • 作業工程数 5工程→3工程
  • 加工時間 115分→75分

製品の体積と重量が減り、テーブルで使いやすいコンパクトで高精度な鰹節削り器を作れるようになった。ツール交換によりセット替えの回数が減り、作業工程と加工時間が短くなった。加工精度が上がり寸法のズレが改善され、製品の完成度が高まった。生産性と作業効率の向上も確認できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来型の収納重視から卓上型へ方向転換し、既存の鰹節削り器を改良する流れが読めるが、過去の取組との連続性を示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    テーブルで使いやすいという顧客の声を基に新製品を開発したとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    既存NCマシンは水平移動の加工能力が低いという課題を示し、NCルーターを導入して加工時間115分を75分に削減したと具体的に記されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    週に50個程度を生産できるようになったという数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員6人の会社であることはわかるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    テーブルで使える小型サイズや違和感のないデザインなど価値とターゲットが明確で、ネット販売や小売店での販路も書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は大サイズも加え商品数を増やすという方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    鰹節削り器の体積32.6%削減や重量27.9%軽量化など既存品と比べた差別化が数字で示され、独自性のある製品として位置づけられている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    伝統技術の継承や和食文化の魅力を広めるという目的はあるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な数値は書かれていない。

  • 費用対効果4

    作業工程5工程から3工程へ40.0%削減、加工時間34.8%削減、歩留まり向上など、投資に対する効果が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    NCルーターによる加工精度向上と生産性向上は書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    燕三条の工場の祭典に参加するなど地域性はうかがえるが、地域経済を牽引する規模や雇用への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は商品数を増やし、自社ブランド「台屋の鰹節削り器」のブランド力を高める。大サイズも加える予定である。

事業者の声

商品数を増やしていく

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。