ものづくり補助金平成26年度製造業三重県

3次元CAD及び3Dプリンタ導入による工数削減と低コスト、短納期化計画

有限会社月島工作所

成果図面製作時間 14日→4日

この事例のポイント

  • プレス金型及び試作品の受注には低コスト化が課題となっている。
  • 3次元CADCAMシステムで作図及び加工用データを作成し、高精細3Dプリンタで実際に評価試験が可能な高性能な試作品を製作した。
  • 図面製作時間 14日→4日。3次元CADCAMシステムと高精細3Dプリンタの導入により、図面製作を内製化して外注の2週間から4日に短縮し、試作品製…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社月島工作所
所在地三重県 鳥羽市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数13人
資本金500万円
設立1964年

事業の背景

当社は1964年創業で、金属プレスを中心に産業用モータ部品を提供している。多様化するニーズに対応するため金型製作事業部を併設し、金型メンテナンスから設計、製品生産までの一貫生産体制を目指している。顧客からは主に産業機械や産業用ロボットの部品について、試作品の製作依頼の増加、多品種小ロット製品の短納期化、複数工程のワンストップ化が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算プレス金型及び試作品の受注には低コスト化が課題となっている。
  • 納期・工程多品種小ロット製品の短納期化と、試作品製作に必要な複数工程のワンストップ化が求められている。
  • 生産能力試作品の製作依頼が年々増加しているが、これまでは製作可能な試作品しか製作できなかった。

やったこと

3次元CADCAMシステムで作図及び加工用データを作成し、高精細3Dプリンタで実際に評価試験が可能な高性能な試作品を製作した。図面製作は作図時間が1日3時間、合計12時間で、外注で2週間かかっていた図面製作を4日で完了する目標を達成した。試作品の製作は図面作成から1日で完成させることが可能になり、図面を製作する場合でも依頼から5日でできた。試作品の評価として、ギヤおよびハブを顧客A社立会いで試作し、寸法計測では各部分とも0.051mm以内の誤差で寸法基準をクリアした。

ソフト3次元CADCAMシステム
加工機高精細3Dプリンタ

新しい製品・サービス:高精細3Dプリンタを用いた、多品種小ロット製品の試作品製作と、複数工程をワンストップで行う試作品製作。

事業の効果

  • 図面製作時間 14日→4日
  • 試作品製作時間 20日→5日

3次元CADCAMシステムと高精細3Dプリンタの導入により、図面製作を内製化して外注の2週間から4日に短縮し、試作品製作は20日から5日に短縮した。従来は複数の工作機械や加工材の取り付けが必要だったが、自社で幅広い試作品を製作できるようになり、顧客の要望に応えられるようになった。今後は介護ロボットやサービスロボットなどの異業種の試作モデルにも取り組んでいく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    金型製作と試作品対応の強化が今後の展望として書かれ、既存のプレス事業との連続性がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からの試作依頼が年々増加していることや多品種小ロット短納期化のニーズが書かれているが、競合との比較や自社の強みの分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注2週間を内製4日に、試作品製作を20日から5日に短縮する数値目標と実績が示され、課題と解決策が対応している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    図面製作時間を2週間から4日、試作品製作時間を20日から5日とする目標と実績が示されている。付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    社内での3次元CADCAMシステム運用や試作品製作の担当が示されているが、人材や事務処理体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客からの試作依頼増加と多品種小ロットの短納期化ニーズが具体的に示され、ワンストップ対応が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として試作モデルへの展開や受注増加策が書かれているが、スケジュールや中長期の課題検証は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高精細3Dプリンタによる複数工程のワンストップ試作が「今までになかった」と記載されるが、市場における普及度や水準の数値は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    産業機械や産業用ロボットの部品、介護ロボットなどへの試作展開がうかがえるが、波及効果や雇用創出の記載はない。

  • 費用対効果4

    投資に対し製作時間が20日から5日へ、図面作成が2週間から4日へ短縮され、工数と納期の削減効果が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元CADCAMと高精細3Dプリンタの活用が書かれているが、地域やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    介護ロボットやサービスロボットなど異業種分野の試作に取り組むと書かれており、成長分野への進出がうかがえる。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

高精細3Dプリンタの導入により、今までになかった試作品の受注も複数工程のワンストップで受注し、内作・外注・3Dプリンタを使い分けて効率的に製作する。協力会社以外にも積極的に提案し、試作品の受注増加を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。