高精度両頭フライス盤導入による生産能力拡大と顧客ニーズ対応
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
旭電器工業株式会社
成果加工時間 60秒→60秒
| 事業者名 | 旭電器工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 三重県津市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 560人 |
| 資本金 | 8,000万円 |
当社は熱可塑性樹脂の一般成形のほか、2色成形や超薄肉成形、原着成形など高度な成形加工に重点的に取り組んでいる。原着成形は高輝度メタリックや高漆黒ピアノブラックに着色した原材料を成形し、塗装などの2次加工による加飾を不要にする技術で、コスト面と環境面に優れることから市場ニーズは高い。自動車内装部品や家電製品では原着成形部品の中型部品への適用が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
中型成形機(460トン)を導入した。中型部品として自動車内装部品のセンターパネルのサイズに対応でき、原着成形に適した多種の加工条件を設定できる仕様とし、安定した型締力が得られる油圧式の型締方式を選んだ。試作用金型には自動車部品のパワーウィンドゥスイッチのパネル「SWベゼル」を用い、原着成形特有の加工条件を新規機械に入力してサンプルを出した。外観評価ではウエルド(黒スジ)、フロー(色ムラ)、ヒケ(凹み)を確認した。射出圧力と型締力を検証して多数ケ取りを見極めた結果、SWベゼルは2ケ取りが可能と判断した。試作時の加工時間を従来機(600トン)と比較したところ、どちらも60秒で、コスト試算ではCR率30%を目標とした。
新しい製品・サービス:原着成形部品
中型成形機の導入により、自動車内装部品や家電向けの原着成形品について、これまで対応できなかった中型部品にも適用できるようになった。部品サイズの制約がなくなり、適用できる部材の範囲が広がった。SWベゼルでは2ケ取りが可能となり、多数ケ取りによる生産性の向上も見込める。また、塗装が不要になることで環境面の優位性も高まった。
原着成形品の適用範囲が広がることで需要は増え、市場は活性化すると考えている。当社のターゲットである自動車分野は東海地区に大手企業の拠点があり、地域経済の発展につながることを期待している。
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。