ものづくり補助金平成26年度製造業滋賀県

研磨レス加工技術の確立による大型ポンプ軸の量産体制構築

大阪ウェルディング工業株式会社

この事例のポイント

  • 溶射の前加工と後の仕上加工を一貫して行える設備がなく、工程が分かれていた。
  • 主軸貫通型のCNC旋盤を導入し、溶射前の加工から溶射後の仕上加工までを一貫して行えるようにした。
  • 工程を集約できたことで、加工精度が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名大阪ウェルディング工業株式会社
所在地滋賀県 茨木市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,表面処理
従業員数60人
資本金3,000万円
設立1970年

事業の背景

弊社は金属製品への耐腐食、耐摩耗、耐熱を目的とした溶射施工を行っている。製品の仕上がりを左右する精密な加工が求められる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力溶射の前加工と後の仕上加工を一貫して行える設備がなく、工程が分かれていた。
  • 品質・精度長尺物や重量物は振れ止めが必要で、加工中の傷や加工精度の確保が難しかった。
  • 納期・工程工程が多いため加工時間が長く、納期の遅れや残業時間の増加につながっていた。

やったこと

主軸貫通型のCNC旋盤を導入し、溶射前の加工から溶射後の仕上加工までを一貫して行えるようにした。導入した旋盤は貫通穴径が120mmと大きく、製品の加工箇所近くをチャックできるようになった。主軸に大口径の貫通穴を設けて支点間の距離を縮め、チャックの剛性を高めた。剛性が上がったことで、長尺・重量物でも振れ止めが不要になり、ころの跡も付かなくなった。チャックとワークの間に工夫を加え、残り半分の加工でも表面の傷を防げるようにした。

加工機主軸貫通型CNC旋盤(貫通穴径120mm)

事業の効果

工程を集約できたことで、加工精度が大幅に向上した。加工時間も短くなり、納期の短縮と残業時間の削減につながった。長尺物のシャフトやスリーブなども加工できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    溶射施工による耐腐食・耐摩耗対策を行ってきたとの記載はあるが、本事業の位置付けや経営戦略上の明確な関連は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    自社の溶射技術と主軸貫通型CNC旋盤による一貫製作ができるとの強みはうかがえるが、市場や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    工程の集約、加工精度の向上、加工時間の短縮、納期短縮、残業時間削減など課題解決の効果は読み取れるが、数値は示されていない。

事業の実現可能性28%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    長尺物のシャフトやスリーブ加工に活躍し、表面の傷防止や長寿命化の価値は読み取れるが、顧客ターゲットは書かれていない。

  • 事業化までの道筋1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    溶射の大型ポンプ軸への適用や長寿命化は読み取れるが、同分野での高水準性を示す記述は乏しい。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    産業機械部品の長寿命化により環境保護に役立つとの記載はあるが、波及効果や雇用創出の具体性は薄い。

  • 費用対効果2

    工程集約や時間短縮の効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル技術の活用は記載がなく、低温溶射による部品の復元と長寿命化という技術面の貢献がわずかにうかがえる。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    滋賀工場を含む地域拠点はあるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

溶射加工により、産業機械部品の長寿命化に取り組んでいく。低温での溶射施工により歪みを抑え、摩耗した部品の復元と再利用を進める。資源の節約と環境保護に貢献する社会性の高いものづくりを追求する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。