ものづくり補助金平成26年度サービス業(他に分類されないもの)大阪府

「ちいさなコンビニ」で快適なオフィス環境を提供

ホーム 株式会社

この事例のポイント

  • 不況で企業が福利厚生費を圧縮し、コーヒーメーカーとコーヒー豆のセット販売から撤退を余儀なくされた。
  • ICTを活用したオーダーエントリーシステムをシステム会社と協業して開発した。
  • オーダーエントリーシステムによる注文の増加により売り上げが拡大した。

事業者のプロフィール

事業者名ホーム 株式会社
所在地大阪府 大阪市北区
業種その他の事業サービス業
従業員数21人
資本金2,000万円
設立1987年

事業の背景

昭和62年の設立時は、一般企業向けにコーヒーメーカーとコーヒー豆をセットで販売していた。不況により企業が福利厚生費を圧縮し、事業撤退を余儀なくされた。新たな事業の立ち上げに向けて試行事業を打ち出し、その一つが現在の主力である一般企業向け飲食販売事業である。試行を進める中で企業からの評判が良かったため事業化を決断した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他不況で企業が福利厚生費を圧縮し、コーヒーメーカーとコーヒー豆のセット販売から撤退を余儀なくされた。
  • 納期・工程補充商品は電話・FAXで受け付け週2〜3回の定期訪問が中心のため、すぐに商品を欲しい顧客の要求に応えられなかった。
  • コスト・採算日持ちしない食品を提供するには高度な需要予測が必要だった。

やったこと

ICTを活用したオーダーエントリーシステムをシステム会社と協業して開発した。顧客はあらかじめ発行されたIDとパスワードでログインし、専用ページから飲み物やカップ麺をボタン1つで注文できる。大阪市内を巡回する「トラックコンビニ」を開発し、大型車8台がフル稼働して注文後24時間以内の配送を実現した。急な会議などで当日に飲み物が必要になった場合は「ちいさなデリバリー」で当日配達にも対応した。平成28年には大阪産業創造館(大阪市中央区)に「ちいさなコンビニカフェ」を開設し、お弁当の販売を始めた。

ソフトオーダーエントリーシステム
その他トラックコンビニ用トラック

事業の効果

オーダーエントリーシステムによる注文の増加により売り上げが拡大した。電話注文窓口の業務効率化にも寄与した。トラックコンビニと大型車により注文後24時間以内の配送が実現し、急な需要には当日配達で対応できるようになった。その結果、大阪市北区・中央区ではトップシェアを獲得している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    電話・FAX受付中心の補充業務から、ICTを活用した独自システム構築へ展開した経緯が書かれ、過去の試行事業からの流れがうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    すぐに商品を欲しい顧客の要求に応えられない課題を挙げ、大阪市内のトップシェアや大手コンビニとの競合に触れているが、自社資源の強み分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    電話・FAX対応の課題を認識し、オーダーエントリーシステムやトラックコンビニで24時間以内配送を実現したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    750社・施設への提供や1000社・施設の目標は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は見当たらない。

  • 事業を進める体制2

    システム会社との協業やトラック8台の運用は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    500種類以上の商品、即時注文や当日配達など顧客ニーズへの対応と選ばれる理由(安価・お得感)が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    弁当販売の安全性確保のため製造現場を視察する点は書かれるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オフィス向けの飲食販売は一般的ではない分野だが、普及度や高付加価値化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    物流網整備や地域の大手企業・東大阪の製造企業への需要拡大にわずかに触れるが、経済波及や雇用創出の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    注文増加や電話注文窓口の業務効率化に寄与したと書かれるが、投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    ウェブサイトやオーダーエントリーシステムによる注文の仕組みが書かれ、ICT活用による新しい販売モデルがうかがえる。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    オフィス内の小規模販売という新分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及3

    大阪市北区・中央区でトップシェア、東大阪の製造企業や新大阪・湾岸エリアへの拡大など地域特性を活かした事業が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

「ちいさなコンビニ」の商品をお弁当へ拡充し、現在の750社・施設への提供を広げていく。平成30年度に1000社・施設に提供することを目標としている。大手コンビニのセルフ販売で市場の競争は激しくなるが、コンビニが扱わない優良な小規模食品メーカーの商品を安価に提供して差別化を図る。

事業者の声

顧客が欲しいものを、欲しいときに、お手頃な価格で提供したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。