ものづくり補助金平成26年度製造業兵庫県

魚皮を原料とした高強度再生コラーゲン繊維の開発とその応用

旭陽化学工業株式会社

この事例のポイント

  • 再生コラーゲン繊維は1980年前後に開発されたものの強度が弱く、それ以降ほとんど研究されていない。
  • 兵庫県工業技術支援センターと共同で、魚皮を原料とした高強度再生コラーゲン繊維の開発に取り組んだ。
  • 魚皮を原料とした高強度の再生コラーゲン繊維を実用化する計画で、再生医療分野や化粧品分野での新規素材としての活用を目指している。

事業者のプロフィール

事業者名旭陽化学工業株式会社
所在地兵庫県 姫路市
業種化学工業
技術分野バイオ,材料製造プロセス,複合・新機能材料
従業員数75人
資本金5,000万円
設立1884年

事業の背景

当社は1884年創業で、ゼラチン、コラーゲンペプチド、膠の製造販売を行い、原料から最終製品まで国内で一貫製造している。コラーゲンペプチドの生産量は国内トップで、膠は文化財修復や日本画など伝統産業に用いられている。ISO-9001、ISO-22000、FSSC-22000、兵庫県版HACCPの認証・認定を受けている。美容・健康分野や再生医療分野でのニーズが拡大している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術再生コラーゲン繊維は1980年前後に開発されたものの強度が弱く、それ以降ほとんど研究されていない。
  • 品質・精度過去の方法では高濃度コラーゲン溶液の調製が困難で、紡糸時の延伸にも課題があり、高強度の再生コラーゲン繊維を製造できなかった。
  • 納期・工程ビーカースケールで研究に成功しても、実用化には一定量を生産する体制と、シートや繊維など様々な形で提供する用途開発が必要である。

やったこと

兵庫県工業技術支援センターと共同で、魚皮を原料とした高強度再生コラーゲン繊維の開発に取り組んだ。魚皮の脂分を除去し濾過方法を研究して、他社にない高濃度コラーゲン溶液の開発に成功した。エアギャップ紡糸を利用した湿式紡糸法を選択し、独自に改良した紡糸装置で溶液の吐出速度と糸の巻き取り速度を調整して、配向度を高めた高強度のコラーゲン糸を生成した。配向技術は兵庫県と共同で開発し、共同で特許出願を行っている。

新しい製品・サービス:魚皮を原料とした高強度再生コラーゲン繊維

事業の効果

魚皮を原料とした高強度の再生コラーゲン繊維を実用化する計画で、再生医療分野や化粧品分野での新規素材としての活用を目指している。高濃度コラーゲン溶液の開発と紡糸技術により、他社にない製品を提供できる体制を整えた。顧客から既に依頼を受けており、迅速な対応を進めている。

今後の展望

化粧品用途から再生医療用途まで幅広い需要が見込めると期待しており、既に顧客から他社にない製品の提供を求められている。

事業者の声

本事業は化粧品用途から再生医療用途まで幅広い需要が見込める事業であると期待しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。