ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業奈良県

ITクラウド化による日本産靴下の米国販売戦略

株式会社アビラス

この事例のポイント

  • 国内の靴下市場は縮小が続き、OEM依存で自社企画力を失った県内メーカーは海外製品との価格競争に巻き込まれている。
  • 自社ブランド「AVILAS」を立ち上げ、自社企画・厳選した日本原材料・徹底した素材の吟味を武器に米国市場での展開を行った。
  • 米国市場で自社ブランドと奈良県産靴下の販売網を構築し、24時間対応の受注・在庫管理体制を整えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アビラス
所在地奈良県 大和高田市
業種繊維・衣服等卸売業
従業員数23人
資本金2,000万円
設立1986年

事業の背景

奈良県は江戸時代から綿糸・綿織物の産地で、明治以降は靴下の国内最大産地となった。1970年代には県内に靴下メーカー約1,000社があったが、OEM依存により自社企画力を失い下請け化が進んだ。安価な海外産の輸入増加により国内自給率は99%まで落ち込み、産業の低迷が続いている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信国内の靴下市場は縮小が続き、OEM依存で自社企画力を失った県内メーカーは海外製品との価格競争に巻き込まれている。
  • 販路・情報発信日本産靴下は海外でも高評価だが、国内メーカーは小規模で情報・環境が不足し、海外に販路を見出せていない。
  • 人手・技能県内メーカーの経営者から現場まで、自社ブランドへの参画と奈良県産靴下の再興という方針を共有する必要がある。
  • 新製品・新技術海外向けには製品サイズや色素材の調整が必要で、製品パターンの追加に初期コストのリスクが大きい。
  • 販路・情報発信SNS販売やレップ(営業代行)など販売方法や文化・国民性の違いに柔軟に対応する必要がある。

やったこと

自社ブランド「AVILAS」を立ち上げ、自社企画・厳選した日本原材料・徹底した素材の吟味を武器に米国市場での展開を行った。Webで顧客情報、在庫、受発注、出荷、入金を一括管理できる受注在庫管理システムを構築し、24時間対応を可能にした。現地販売店・レップ(計約1,000件強)の販売網を構築し、米国所在の協力会社と連携して出荷体制を整えた。県内メーカーの商品も試験的に仕入れ展開し、奈良県産靴下をアピールした。NYにテスト店舗を出店し、ファッション・機能性商品に特化したアンテナショップの役割を目指した。

新しい製品・サービス:ナイロン原糸を用いたファッション・機能性靴下(自社ブランド「AVILAS」)

事業の効果

米国市場で自社ブランドと奈良県産靴下の販売網を構築し、24時間対応の受注・在庫管理体制を整えた。米国の店舗情報を3,000件以上獲得し、販売網の基盤を作った。ファッション・機能性商品のパイロット生産も視野に入れ、低価格大量生産とは異なる新しい事業モデルを目指す。

今後の展望

5年目に売上6億円(60,000万円)、初年度5,000万円を目標とし、米国を皮切りに海外市場へ挑戦して県内メーカーとの連携を広げていく。

事業者の声

一本のイトから生まれる多彩、ファッションの主役となるような靴下を

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。