新たな加工方法による「原板パネルの製作」と、それを活用した「新商品の開発」を間伐材で
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
新宮木造住宅 協同組合
| 事業者名 | 新宮木造住宅 協同組合 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 新宮市 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 従業員数 | 2人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1998年 |
同組合は1998年設立の木材のプレカットを目的とした組合で、組合員は林業、製材業、建築材料卸売業、建築工事業の事業者で構成される。串本町から熊野市まで伝統工法に対応した加工を一手に請け負っている。当地では木を壁の中に封じ込めてクロスを張る住宅が主流となり、木組みが見えず紀州熊野材の良さを活かせていない状況だった。
抱えていた課題
やったこと
高性能オペレーションシステムを導入し、伝統工法とプレカットを融合させて木造住宅の低価格化に挑戦した。コンピューター制御で機械加工し、高品質で安定した加工木材を提供できるようにした。図面を電子媒体でやり取りし、構造計算まで行えるようにしたことで加工ミスや細かい修正の手間をほぼなくした。大工が現場で手作業で加工する必要がなくなり工期を短縮した。
| ソフト | 高性能オペレーションシステム |
|---|
新しい製品・サービス:紀州熊野材を使った耐震ベッド
木組みが見える住宅でも一般的な住宅と骨組み坪単価がさほど変わらない水準まで価格を下げることに成功した。工期短縮によるコストダウン効果が出ている。新規のプレカット依頼が増え、販売面でも成果が上がっている。加工担当者の技術や環境に左右されず誰でも安定した品質で加工できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
木材プレカットを目的に1998年設立と事業の経緯は書かれているが、過去の取組と今回の投資の関係は薄い。
串本町から熊野市までプレカット加工を一手に請け負い、同エリアに競合業者がいない強みが具体的に書かれている。
受注時期の偏りと対応しきれない課題を挙げ、構造計算の電子化で加工ミスや修正の手間が減ったと成果も示している。
骨組坪単価を一般的な住宅に近い水準まで下げたと書かれるが、目標値や数字の目標は示されていない。
理事長含め従業員2名の体制と組合員のネットワークが書かれているが、事務処理能力や遂行体制の詳細は薄い。
木組みが見える住宅を低価格で提供する価値と、新規プレカット依頼の増加という需要の裏付けが書かれている。
伐採から組み上げまでの流れで紹介し、耐震ベッドの開発を進めると書かれているが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
木組みの見える住宅は伝統工法の見直しとして書かれるが、普及度や高価格化の水準は具体的に示されていない。
紀州熊野材の地産地消や地域の大工減少への対応が書かれ、地域経済への意義はうかがえるが定量的ではない。
工期短縮によるコストダウン効果や新規依頼増が書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数字は示されていない。
オペレーションシステムで図面を電子媒体でやり取りし構造計算まで行う点が書かれ、デジタル活用はうかがえる。
住宅の低価格化と木材の地産地消は書かれるが、日本経済の構造転換に資する点はわずかにうかがえる程度。
紀州熊野材を活かした地域密着の事業で、串本町から熊野市までの地域の加工を担い、地域の産業振興に寄与する点が書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
小型モデルハウスに頼らず組合員のネットワークを活用してPRを進め、木の伐採から組み上げまでの家が建つ流れを紹介して木組みの見える住宅に興味をもってもらう。紀州熊野材を使う耐震ベッドなど自社オリジナル品の開発も進める。
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
新たな機巧による専用小型加圧機を特注で導入し、「型紙エンボスロール」による加工方法に取り組んだ。
効果:型紙エンボスロールの作製費用 500万円→1万円
NC付プレスブレーキ機を導入し、熟練が必要な旧型機種からの置き換えを行った。